【別添1】

今回の改正により国内希少野生動植物種に追加しようとする種の概要

種    名
(学    名)
指 定 理 由
( 生 育 状 況 等 )
スイゲンゼニタナゴ
(Rhodeus atremius suigensis)
[1] 種の特徴 日本に分布するタナゴの中で最も小型。淡水二枚貝のイシガイのエラに産卵する。主に、平野部から山間部にかけて細い流れや河床湧水がある中小河川に生息。
[2] 分 布 域 朝鮮半島と日本に生息し、日本は分布の東限にあたる。国内では山陽地方の一部にのみ分布。
[3] 減少要因 生息環境の改変、農村地域の宅地開発の進行に伴う水質汚濁、観賞魚としての捕獲圧などにより分布域は急速に縮小している。
 
イシガキニイニイ
(Platypleura albivannata)
[1] 種の特徴 沖縄県の石垣島に固有の種で、広葉樹林に生息。
[2] 分 布 域 日本のセミ類の中でも分布域がもっとも狭く、沖縄県の石垣島にのみ分布。
[3] 減少要因 繁殖の際、音声によって個体間のコミュニケーションを図っているため、車の騒音等が悪影響を与えている可能性が高い。また、捕獲圧も高く、分布域は縮小している。
 
チョウセンキバナアツモリソウ
(Cypripedium guttatum)
[1] 種の特徴 冷温帯から亜高山帯にかけての草原又は疎林内に生育する夏緑性の多年草草本。
[2] 分 布 域 国内では東北地方の一部にのみ分布。
[3] 減少要因 盗掘が最大の圧迫要因。
 
オキナワセッコク
(Dendrobium okinawense)
[1] 種の特徴 沖縄本島北部の雲霧帯にある自然林や、渓流沿いの自然林に生育する。
[2] 分 布 域 沖縄本島の限られた地域に分布。
[3] 減少要因 森林伐採により生育に適した湿度や温度の保たれた森林が減少したこと、着生に適した大径木が減少したこと等が圧迫要因である。
 
クニガミトンボソウ
(Platanthera Sonoharai)
[1] 種の特徴 小型の夏緑多年草で、地中に紡錘形の塊根をもつ。茎は高さ15cm〜25cmになり、数枚の葉を互生する。
[2] 分 布 域 沖縄本島の限られた地域に分布。
[3] 減少要因 自然林の伐採による生育環境の変化が影響していると考えられる。伐採による湿度や温度の変化、日照条件の変化、渓流の水量や水質の変化などが生育に影響していると考えられる。