平成13年度環境物品等の調達実績の概要

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 国等による環境物品等の調達の推進等に関する法律第8条第1項の規定に基づき、平成13年度の環境物品等の調達実績の概要を取りまとめ、公表するとともに、環境大臣に通知する。
 
1.平成13年度の経緯
 平成13年度については、以下のとおり環境物品等の調達の推進を図るための方針(調達方針)の策定等を行い、これに基づいて環境物品等の調達を推進した。
 平成13年 4月 4日調達方針を策定・公表
 6月22日環境物品等の調達の推進に関する基本方針(基本方針)の一部変更に基づき、調達方針を一部改正・公表
 
  
2.特定調達品目の調達状況
 各特定調達品目の調達量等については、物品等の調達については別表1、公共工事については別表2のとおりである。
 
(1)目標達成状況等
 調達方針においては、調達総量に対する基準を満足する物品等の調達量の割合により目標設定を行う品目については、全て100%を目標としていたところであるが、78品目のうち15品目について判断の基準を満足する物品を調達できなかった。これを除くと各分野とも目標達成率は100%であった。
 
(2)判断の基準を満足しない物品等
 判断の基準を満足する物品等が調達できなかったのは、主に調達を要する物品の仕様に対応する製品が製造されていない等のため入手できなかった、もしくは機能・性能上の必要性から判断の基準を満足しない製品を入手した場合であった。
 
(3)判断の基準より高い基準を満足する物品等の調達状況
 制服・作業服については、調達方針において、再生PET樹脂の割合が基本方針の判断の基準に定められる10%より高い50%以上のものを調達することとしていたが、再生ポリエステル65%のものを調達することができた。
 
(4)設備
 太陽光発電システムは、目標の100%以上を達成できたが、太陽熱利用システムは、対象工事の発注が平成14年度にずれたため調達目標を達成できなかった。
 
(5)公共工事
 公共工事については、使用される資機材が多種多様なことから目標値を設定していなかったが、目標の立て方については、今後実績の把握を進める中で検討することとした。
 平成13年度実績では、高炉セメント使用の生コンクリート及び再生骨材において適用品使用率が低かった。
 
(6)役務(省エネルギー診断)
 新宿御苑管理事務所庁舎等において省エネルギー診断を実施したところ、大温室暖房用のエネルギー消費が大きく、これに対応する改善を最優先に検討することが効果的であること及びその他の施設においても、設備の改善によりエネルギー消費効率の向上が図れるなどの結果が得られた。
 
 
3.特定調達物品等以外の環境物品等の調達状況
 調達方針において定めていたとおり、腕章、帽子については、制服・作業服に準じた調達を実施したほか、物品の選択にあたっては、エコマークの認定を受けている製品又はこれと同等のものを調達するよう努めた。
 
 
4.その他の物品、役務の調達に当たっての環境配慮の実績
 物品等を納入する事業者、役務の提供事業者、公共工事の請負事業者等に対して、事業者自身がグリーン購入を推進するよう働きかけるとともに、物品の納入等に際しては、できるだけ簡易な包装とすること及び低公害車の利用に努めることを働きかけた。また、調査等の請負業務の仕様書には、納入する報告書は基本方針に定める判断の基準を満たすものとするよう明記した。
 
 
5.平成13年度調達実績に関する評価
 平成13年度の調達においては、概ね調達方針に定めた目標を達成したが、一部の品目については目標達成ができなかった。平成14年度以降の調達においては、グリーン購入の趣旨を各調達主体に徹底し、環境物品等の調達の推進に努めていくこととする。
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