(参考資料)


 ○RDB(レッドデーターブック)とは
 
 野生生物を人為的に絶滅させないためには絶滅のおそれのある種を的確に把握し、一般への理解を広める必要があります。そこで、環境省(当時は環境庁)では、絶滅のおそれのある野生生物の現状を把握するための調査を実施し、種の絶滅の危険度を最新の情報・知見を基に評価し選定した動物版レッドデーターブックを平成3年にとりまとめ公表しました。
  野生生物の生息状況は常に変化しており、その評価を定期的に見直すことは不可欠です。全世界レベルのレッドデーターブックを編成しているIUCN(国際自然保護連合)においても、より定量的な評価基準に基づく新たなカテゴリーが平成6年に採択されました。その状況を踏まえ動物版レッドデーターブックの見直し及び植物版レッドデーターブックの作成がされました。
 
 ○レッドデーターブックカテゴリー
 
「絶滅」(EX)ニホンオオカミなど
 我が国ではすでに絶滅したと考えられる種
 
「野生絶滅種」(EW)トキ、オリズルスミレなど
 飼育・栽培下のみ存続している種
 
「絶滅危惧I類」(CR+EN)
 絶滅の危機に瀕している種
  「絶滅危惧IA類」(CR)ツシマヤマネコ、ムニンノボタンなど
ごく近い将来に絶滅の危険性が極めて高い種
「絶滅危惧IB類」(EN)イヌワシ、アマミノクロウサギ、ムラサキなど
IA類ほどではないが、絶滅の危険性が高い種
  
「絶滅危惧II類」(VU)タガメ、メダカ、カキツバタなど
 絶滅の危険が増大している種
 
「準絶滅危惧」(NT)ゲンゴロウ、オオサンショウウオ、シランなど
 現時点では危険度は小さいが、生息条件の変化によっては「絶滅危惧」に移行する可能性のある種
 
「情報不足」(DD)
 評価するだけの情報が不足している種
 
付属資料「絶滅のおそれがある地域個体群(LP)」
 地域的に孤立しており、地域レベルでの絶滅のおそれが高い個体群