別紙2

 

バ イ 会 談 の 概 要
 

1.米国 クリスティン・ホイットマン 環境保護庁長官とのバイ会談
 大木大臣から、温暖化対策は世界的な対策に基づき取り組むことが重要であり、京都議定書に対する立場を含め対策の強化の見直しを要請する発言がなされた。米国のホイットマン環境大臣からは、温暖化対策を強化していく旨が発言され、4月初頭に開催された日米ハイレベル協議によって合意された3つのプロジェクト(市場メカニズム、科学技術、途上国関連問題)を具体化していくことが合意された。また、ハイレベル協議を継続していくことを再確認した。
 
2.ロシア マキシム・ヤコベンコ 天然資源省事務次官とのバイ会談
 ロシアの天然資源副大臣からは、京都議定書の締結を議会に諮るため,京都議定書締結によるロシアへの影響を分析・評価する等批准についての検討を続けているとの説明を受け、大木大臣は、日本が京都議定書の国会承認を求める件及び地球温暖化対策の推進に関する法律の一部を改正する法律案を国会に提出したところであることを説明し、ロシアに早期に京都議定書を締結するよう強く働きかけた。また両国は、温暖化防止のための科学技術協力の推進についても意見交換を行った。
 
3.カナダ デイビッド・アンダーソン 環境大臣とのバイ会談
 カナダのアンダーソン環境大臣からは、州や産業界との調整を鋭意進めており、京都議定書の批准に向けて最善を尽くしているとの説明を受け、大木大臣からは、日本は、京都議定書の国会承認を求める件及び地球温暖化対策の推進に関する法律の一部を改正する法律案を国会に提出したところであることを説明し、カナダに早期に京都議定書を締結するよう強く働きかけた。
 また、両国は、温暖化防止のための科学技術協力の推進についても意見交換を行った。
 
4.英国 マーガレット・ベケット 環境・食糧・農村大臣とのバイ会談
 英国のベケット環境・食糧・農村大臣からは、イギリスが6月までに確実に批准できるだろうことについての説明を受け、大木大臣からは、日本は京都議定書の国会承認案件を国会に提出したところであることを説明した。また、できるだけ多くの国の参加を目指してロシア等主要国に対する働きかけを共同して行っていくことを確認した。さらに、イギリスの方から今年の4月から開始された排出量取引について情報提供を日本に対し行っていきたい旨の発言がなされた。
 
5.EU マルゴット・ヴァルストローム 環境担当委員とのバイ会談
 EUのヴァルストローム環境担当委員からは、EUが、ヨハネスブルグ・サミットまでに京都議定書を締結するのはほぼ確実であること、現在は、2005年から導入予定のEU域内の排出量取引制度の検討をすすめ、EUの気候変動政策をとりまとめていることの説明があり、大木大臣からは日本における京都議定書締結の手続きの進捗について説明した。また、日本とEUとでロシア,アメリカ、カナダ等に京都議定書の早期締結を働きかけていくことが確認された。
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