ベニアジサシ(学名:Sterna dougallii、英名:Roseate Tern):
 
 カモメ科の鳥で、全長約40cm。繁殖期には、嘴と足が赤くなり下面は薄いピンク色を帯びる。温帯から熱帯にかけて世界的に広く分布。日本では奄美列島以南の南西諸島で繁殖することが知られていたが、1994年に有明海の福岡県大牟田市三池島でも新たに繁殖が確認された。日本で繁殖するベニアジサシは約3,000つがいと推定される(尾崎、未発表)。無人の小島などに集団で繁殖し、サンゴ礁等の浅海域で小魚を空中からダイビングして捕獲、採餌する。
 環境省のレッドリスト(1998年)では、準絶滅危惧種(NT;現時点では絶滅危険度は小さいが、生息条件の変化によっては「絶滅危惧」に移行する可能性のある種)として記載されている。