(参考2)
平成12年度大規模事案の概要
茨城県境町(農地)
- 投棄量 約43,000トン(がれき類、建設木くず、廃プラスチック類、燃え殻)
- 投棄実行者 許可処理業者、建設業等複数
- 行政処分 検討中
- 原状回復の状況 一部実施
- 概 要
県の農地の一時転用許可及び境町残土条例に基づく盛土許可を受け、農地改良事業と称して、埋立処分を行っていたもの。県、町とも不法投棄パトロールでは発見できず、大規模な不法投棄となった。現在、県は投棄実行者及び排出事業者に対し行政指導(全量撤去)中であり、一部の排出事業者が廃棄物の一部(160トン)を撤去。
愛知県瀬戸市(農地)
- 投棄量 約33,000トン(建設汚泥)
- 投棄実行者 許可業者
- 行政処分 改善命令及び全部停止(45日)
- 原状回復の状況 完了(投棄実行者による)
- 概 要
産業廃棄物処理業者が処理委託を受けた建設汚泥を不法投棄したもの。県の改善命令を受け、当該処理業者が原状回復済み。
山形県朝日村(山林)
- 投棄量 約16,000トン(がれき類、建設木くず、その他の建設廃棄物)
- 投棄実行者 排出事業者(解体業)
- 行政処分 許可取消処分
- 原状回復の状況 一部実施
- 概 要
解体工事に伴って生じたがれき類を自社事業所敷地に埋立て。投棄後、直ちに土砂、中間処理(破砕)したがれき類で覆土し立入検査時も適正処理した書類のみを提出していたため発見が遅れ大規模となった。県が投棄実行者に原状回復を指導し、平成13年3月末で約2,000m3の原状回復がなされたものの、当該法人は4月に破産宣告を受けた。このため、現在、原状回復の作業が停止。
千葉県山田町(宅地)
- 投棄量 15,000トン(廃プラスチック類、建設木くず、がれき類、その他の建設廃棄物、金属くず)
- 投棄実行者 無許可業者(建設業)
- 行政処分 措置命令
- 原状回復の状況 未回復
- 概 要
町のパトロールにより廃プラ等の堆積を発見。その後直ちに千葉県により行政指導、行政命令を行うが、廃棄物の搬入を繰り返し、大規模となる。搬入阻止のための監視を行うことで、搬入されなくなったが、投棄実行者が行方不明。
千葉県長柄町(山林)
- 投棄量 12,000トン(建設木くず)
- 投棄実行者 排出事業者(建設業)
- 行政処分 検討中
- 原状回復の状況 一部実施
- 概 要
土地を借り受けた自称解体業者が、自社資材等の仮置き場と称して廃棄物の堆積を開始。廃棄物の不法投棄と判断した行政の指導を無視して、廃棄物の堆積を継続。県警が別件捜査の必要上約3,000トンの廃棄物を撤去したほか、一部を排出事業者及び投棄実行者が撤去したため、現在の堆積量は約9,000トン。
千葉県海上町(山林)
- 投棄量 10,000トン(廃プラスチック類、建設木くず、汚泥、燃え殻)
- 投棄実行者 不明
- 行政処分 無し(原因者不明のため。)
- 原状回復の状況 未着手
- 概 要
山砂採集をした後の穴に廃棄物を投棄し、土砂で覆土した計画的なもの。投棄は深夜から早朝にかけてダンプ数十台と重機を用い短時間で行われたもの。投棄実行者は特定できておらず、土地所有者についても行方不明。町が町道に杭を打ちダンプの進入阻止を図り、投棄されなくなった。現在、投棄された廃棄物は覆土された状況。
千葉県銚子市森戸町(山林)
- 投棄量 10,000トン(廃プラスチック類、建設木くず、汚泥、燃え殻)
- 投棄実行者 不明
- 行政処分 無し(原因者不明のため。)
- 原状回復の状況 未着手
- 概 要
山砂採取後の穴に廃棄物を投棄し、土砂で覆土した計画的なもの。投棄実行者は特定できておらず、土地所有者も行方不明。市及び地元自治会がテトラポットにより進入を阻止するまで投棄が継続。現在、投棄された廃棄物は覆土された状況。
千葉県銚子市猿田町(山林)
- 投棄量 10,000トン(廃プラスチック類、建設木くず、汚泥、燃え殻)
- 投棄実行者 不明
- 行政処分 無し(原因者不明のため)
- 原状回復の状況 未着手
- 概 要
山砂採取後の穴に廃棄物を投棄し、土砂で覆土した計画的なもの。投棄は土・日曜の早朝から夜間にかけてダンプ数十台と重機を用い短時間で実施。搬入を阻止するため市及び地元自治会が市道に杭打を行ったが、抜き取られ投棄が継続。投棄実行者は特定できておらず、土地所有者についても行方不明。現在、廃棄物は投棄されたままの状況。
千葉県銚子市松岸見晴台(山林)
- 投棄量 10,000トン(廃プラスチック類、建設木くず、汚泥、燃え殻)
- 投棄実行者 不明
- 行政処分 無し(原因者不明のため)
- 原状回復の状況 未着手
- 概 要
山砂採取後の穴に廃棄物を投棄したもの。現在、さらに不法投棄されないよう土地所有者が杭と有刺鉄線で封鎖。現場は山砂で覆土され、畑状となっている。
三重県上野市(山林)
- 投棄量 10,000トン(建設木くず)
- 投棄実行者 無許可業者(建設業)、不明
- 行政処分 無し
- 原状回復の状況 一部実施
- 概 要
土地所有者と投棄実行者が共謀して土地造成と称して計画的に不法投棄を行ったもの。県は住民からの通報を受け、現場確認を行い、行政指導を行ったが不法投棄は中止されなかったため、無許可処分業で告発。原状回復は排出事業者により一部(350トン)行われているものの、ほとんどなされていない状況。
兵庫県宝塚市(山林)
- 投棄量 約10,000トン(がれき類)
- 投棄実行者 無許可業者(建設業)
- 行政処分 措置命令
- 原状回復の状況 未着手
- 概 要
土木建築業者が自社物と称し、他社の解体廃棄物を残土に混入し自己所有地と称する土地に積み上げていた。県が再三混入している廃棄物を撤去するよう指導したが従わないため、措置命令を発出。しかし、措置命令に従わず、搬入を続け廃棄物の山となる。 投棄実行者による原状回復は行われていない。所在等が判明した排出事業者に法に基づく報告徴収するととともに、撤去するよう指導中。