平成13年度大気環境保全活動功労者表彰受賞者及び功績
 
 
 (個人表彰:18名)
氏名・年齢・職業 功                   績
いけだ ゆうこう  
池田 有光

 (63歳)
大阪府立大学教授
 多年にわたり大気汚染の予測手法の確立に尽力した。また、沿道の局地汚染の把握や自動車排出ガス測定局の配置等に関する環境省の検討会等の座長を務めるなど、大気環境行政の推進に貢献した。
いまむら きよし  
今村 清  (54歳)
大阪府公害監視センター
主任研究員
 大阪府において長年光化学スモッグの発生機構の解明に取り組んできたほか、我が国での有害大気汚染物質の測定法の確立にも貢献、さらにアジア諸国に派遣されて大気汚染測定に係る技術協力に従事した功績は大きい。
おおた こうぞう  
大田 耿 三  (59歳)
福岡市保健環境研究所長
 福岡市保健環境研究所において、早くから大気汚染物質の測定機器の整備・拡充を進め、また、ダイオキシン類の調査・研究にも尽力した。さらに、環境省によるダイオキシン類の測定精度管理体制の整備に多大の貢献をした。
くろだ まさる  
黒田 勝  (58歳)
山形県文化環境部環境政策推進室
環境企画課整備主幹
多年にわたり山形県において大気環境保全業務に尽力し、県の大気環境保全行政の方向性を示すとともに、その推進を図ったほか、事業者の大気汚染防止指導等にも顕著な功績がある。
たまき もとのり  
玉置 元則  (58歳)
兵庫県立公害研究所
第一研究部長
 多年にわたり大気汚染物質の環境中での変換過程の研究に打ち込むとともに、全国の自治体の研究者と連携して、酸性降下物の測定ネットワークの構築に尽力するなど、大気環境保全に貢献した。
つつみ としあき  
堤 俊明  (59歳)
長崎県衛生公害研究所長
 長崎県において国内最大の石炭火力発電所との環境保全協定の締結に尽力したほか、平成10年度にはいち早くダイオキシン類分析施設を整備し対策に取り組むなど、多年にわたり大気環境行政の推進に貢献した。
とりごえ けいこ  
鳥越 けい子  (46歳)
聖心女子大学助教授
 我が国のサウンドスケープについての第一人者で、日本各地の音文化の研究を行ってきた。聴覚を切り口に、まちづくり、環境デザインを手がけるとともに、環境省の「日本の音風景100選」の選定にあたっても多大の貢献をした。
なかむら みつる  
中村 満  (63歳)
ダイキン工業(株)滋賀製作所
総務課副参事
 湖南環境協会会長、(社)滋賀県環境保全協会副会長として、滋賀県内の事業者の大気保全対策推進、指導者の育成に努めたほか、平成10年には自動車管理計画のとりまとめに貢献した。
はちかわ すすむ  
八川 進  (59歳)
ワイケイケイ(YKK)株式会社黒部事業所
グループ業務センター環境グループグループ長
環境グループのリーダーとして、他に先駆けてグループ企業の大気汚染防止、エネルギーなどの諸課題に総合的に取り組んできたほか、各種の団体に所属し、県下の他企業の環境保全意識の向上に努めるなど、長年にわたり大気保全に係る普及啓発活動の推進に貢献した。
ふなだ たくみ  
船田 工  (68歳)
元佐賀関町関崎海星館館長
 多年にわたり、学校、PTA,公民館、地区こども会等で星空観察を指導し、また、各種団体主催の講演会での講演を通じて、地域の多くの人々に対して大気汚染防止の普及・啓発活動を展開した。
まきの ひろし  
牧野 宏  (58歳)
神奈川県環境科学センター
大気環境部長
多年にわたり 神奈川県において大気汚染分野の研究に従事し、特に、汚染物質の大気中挙動と化学的動態に関する専門家として、光化学大気汚染及び窒素酸化物汚染に係る対策の推進に多大の貢献をした。
まつうら こうじ  
松浦 晃次  (68歳)
岐阜大学講師(非常勤)
音声の物理特性や人間の聴覚特性に則した騒音測定技術及び予測手法の研究開発に多大な業績を有し、また、長年、愛知県環境審議会、環境影響審査会の騒音・振動の中心的委員として地域環境保全に貢献した。
まつもと ゆたか  
松本 寛  (59歳)
北海道環境科学研究センター
環境保全部主任研究員
多年にわたり北海道において大気汚染の調査研究に従事し、特に、変異原性を指標とする大気汚染物質の健康影響評価手法の開発・実用化に尽力し、国際的にも評価の高い顕著な研究業績を残した。
みつや あきら  
三屋 彰  (68歳)
(財)日本気象協会新潟支店調査役
大気汚染常時監視テレメーターシステム及び緊急時対応体制の整備に中心的な役割を果たし、新潟県の監視体制の基礎を作ったほか、県内のフッ化物による農産物被害防止対策の確立にも尽力した。
みやた ひであき  
宮田 秀明  (57歳)
摂南大学薬学部教授
 我が国で早くからダイオキシン類分析に取り組み、警鐘を鳴らしてきた専門家の一人。また、中央環境審議会専門委員を務めるなど大気環境行政の推進に貢献した。
もりした ゆうき  
森下 有輝  (64歳)
岐阜医療技術短期大学講師
多年にわたり岐阜県において大気環境監視測定体制を整備したほか、平成8年には業界、国の機関に働きかけて「岐阜県自動車交通公害対策推進協議会」を発足させ自動車騒音防止等に尽力するなどの貢献をした。
やまもと まさとし  
山本 雅俊  (65歳)
元川崎市環境保全局公害部長
 多年にわたり川崎市において大気汚染防止業務に従事し、「川崎市公害防止条例」(旧条例)、や「川崎市基本条例・基本計画」の策定に尽力したほか、新条例の基本構想立案にも中心的な役割を果たした。
よしずみくにお  
芳住 邦雄  (58歳)
共立女子大学家政学部教授
 多年にわたり大気汚染とりわけ浮遊粒子状物質汚染の機構解明、汚染予測モデルの開発の分野で研究を進める傍ら、環境省の検討会座長として大気環境行政の推進に貢献した。

  
 
 (団体表彰:6団体)
団体名・代表者名 功                          績
生活協同組合コープしずおか
  こしぶち けんじ
代表者 越淵 堅志
 静岡県内の多数地点で二酸化窒素測定を行い県民の意識高揚に努めたほか、配送用にLPG車を積極的に導入し、また、アイドリングストップ運動を組合員に呼びかけるなど率先して地域の大気環境保全を推進した。
中京コカ・コーラボトリング(株)
  ふるた きみお
代表者 古田 公男
 配送用自動車に天然ガス自動車を率先して導入した結果、平成12年12月には自家用の天然ガス自動車の保有台数が全国一の事業所となり、その大気環境保全への取り組み姿勢と他企業への啓発効果は顕著である。
(社)長野県トラック協会
  やまがみ あきひこ
代表者 山上 昭彦
 冬季の不用なアイドリングを防止するため全国に先駆けて仮眠用蓄熱マット購入助成制度を創設したほか、デイーゼルエンジンの「エアークリーナー点検運動」を展開し、啓蒙活動に努めるなど大気環境保全に貢献した。
兵庫県大気環境保全連絡協議会
  おくしますすむ
職務代理者 奥島 敢
 多年にわたり大気環境保全思想の普及及び高揚を図るため、アイドリングストップ運動、セミナーやシンポジウムの開催、情報誌の発行、住民団体への補助金交付等を通じて地域の大気環境保全に貢献した。
本田技研工業(株)熊本製作所
  せせそうすけ
代表者 瀬々庄佑
 工場の操業開始当初から地元の町と革新的な環境保全協定を締結し、低硫黄燃料(灯油,LPG)を使用してきたほか、熊本県内に事業所を有する企業の環境保全活動に対しても中心的に支援活動を行ってきた。
松下電器産業(株)
半導体社 長岡工場
  こいけ すすむ
代表者 古池 進
 工場内ボイラーを全て天然ガスに転換し、場内廃棄物のリサイクルによりゼロエミッションを達成したほか、ゼロエミッションを地域に拡げるべく京都府内の多種他業種にも積極的に働きかけるなど大気環境保全の活動に尽力した。