世界環境デー記念式典の開催について



1. 世界環境デー記念式典の日本開催
  10月2日(金)の閣僚懇談会において、環境庁長官及び外務大臣から
 1999年の世界環境デー記念式典を政府が一体となって我が国で開催す
 ることについて発言がなされ、関係省庁に対し協力が要請された。

2.世界環境デー記念式典の日本開催の意義
  本記念式典を我が国で開催することは、我が国の環境問題への積極的な取
 組を内外に示す機会であるとともに、21世紀における持続的発展が可能
  な地球社会の実現に向けての国際的機運を醸成する場としても貴重な機会
 である。さらに、同記念式典に出席するグローバル500賞受賞者を含めた環
 境分野の有識者間の連携の強化が期待される。

3.世界環境デー記念式典の概要
  今後、UNEPとの間で協議・調整の上決定するものであるが、現時点で
 は以下の通り。

(1) 日時       1999年6月5日(土)
(2) 場所       東京
(3) 主催者(予定)  UNEP、日本政府、東京都、民間団体等
(4) 記念式典     グローバル500賞授賞式を中心とした行事を開催
(5) 関連行事等    6月5日の記念式典の前後数日間を利用して、政府機
             関、地方自治体、経済団体、NGO等の積極的な参加
             の下に関連行事を行う。日程、開催地、グローバル
             500賞受賞者の参加等については、主催者間で十分に
             調整を図って実施するものとする。

(参考)
世界環境デー記念式典の背景について

1. 世界環境デー記念式典

 世界環境デー(6月5日)は、人間環境に関するストックホルム会議(1972年)
の開催を記念して国連が制定した記念日である。
国連環境計画(UNEP)では、環境に対する意識を高め、環境保全分野におけ
る世界的な活動を促進するため、6月5日を中心に記念式典及び種々の関連行事を
開催している。記念式典はUNEPとホスト国の共催で開催され、UNEP・グロー
バル500賞授賞式を中心に一連の行事により構成されている。

2. UNEPグローバル500賞

グローバル500賞は、UNEPが持続可能な開発の基盤である環境の保護及び改
善に功績のあった個人及び団体を表彰する制度であり、1987年から1991年まで
の5年間に約500の個人・団体を表彰する計画であったことからグローバル500賞
と呼ばれている。1998年までに670名が受賞している。(うち、邦人受
賞者は参考2のとおり)




参考1 世界環境デー記念式典の過去の開催国
┌─────┬────────────────┐
│ 開催年 │記念式典のホスト国 (開催都市)│
├─────┼────────────────┤
│ 1987  │ケニア(ナイロビ)       │
│ 1988  │タイ(バンコック)       │
│ 1989  │ベルギー(ブリュッセル)    │
│ 1990  │メキシコ(メキシコシティー)  │
│ 1991  │スウェーデン(ストックホルム) │
│ 1992  │ブラジル(リオ・デ・ジャネイロ)│
│ 1993  │中国(北京)          │
│ 1994  │英国(ロンドン)        │
│ 1995  │南アフリカ(プレトリア)    │
│ 1996  │トルコ(イスタンブール)    │
│ 1997  │韓国(ソウル)         │
│ 1998  │ロシア(モスクワ)       │
└─────┴────────────────┘


参考2 これまでの我が国からのグローバル500賞受賞者
┌─────┬────────────────────────────┐
│ 受賞年 │         受賞者 (敬称略。肩書きは当時)   │
├─────┼────────────────────────────┤
│ 1987  │本田宗一郎(本田技研工業社長)             │
│ 1988  │小原秀雄(女子栄養大学教授、トラフィックジャパン理事長)│
│     │岡島成行(読売新聞記者)                │
│ 1989  │石弘之(朝日新聞社編集委員)              │
│ 1990  │橋本道夫(海外環境協力センター理事長)         │
│     │北九州市                        │
│ 1991  │宇井純(沖縄大学教授)                 │
│ 1992  │佐藤大七郎(日本野生生物研究センター理事長)      │
│     │菱田一雄(菱田環境計画事務所所長)           │
│ 1993  │原剛(毎日新聞社編集委員兼論説委員)          │
│     │坪田愛華                        │
│ 1994  │小林料(東京電力理事)                 │
│     │原田正純(熊本大学医学部助教授)            │
│ 1995  │四日市市及び加藤寛嗣市長                │
│ 1996  │森嶌昭夫(上智大学教授)                │
│ 1997  │宇部市                         │
│ 1998  │後藤康男(安田火災海上保険(株)会長)         │
└─────┴────────────────────────────┘