地球温暖化対策推進大綱の取組状況について


                        平成10年10月15日
                        科  学  技  術  庁


<大綱に基づき既に実施している新規施策等>

○戦略的基礎研究推進事業における地球温暖化対策の推進

(施策の概要)
  ・戦略的基礎研究推進事業は、公募方式により研究代表者及び研究課題
   を選定して基礎研究を推進し、明日の科学技術につながる知的資産の
   形成や新産業の創出を図ることを目的とした制度。
  ・平成10年度には、新規の研究領域「資源循環・エネルギーミニマム
   型システム技術」を設定し、地球温暖化等を克服する研究を対象とし
   た研究課題の採択を行った。平成11年度も引き続き研究課題の採択
   を行い、基礎研究を推進する。
(予算額)
   11年度概算要求額 860百万円(10年度予算額:279百万円)
(今後の予定)
  ・新規課題の採択は、10~12年度で3回行う予定。
  ・採択された課題は、5年間を限度として研究を推進する。


○科学技術会議においては、地球温暖化問題に密接に関連している「地球科
 学技術に関する研究開発基本計画(平成2年8月、内閣総理大臣決定)
 」について、研究開発目標の達成状況の把握、問題点の分析等を行い、
 必要に応じて政策提言に向けた検討を行うため、フォローアップ委員会
 を設置し平成10年8月より審議を開始した。



<大綱に基づく上記以外の取組み>

・発電過程に二酸化炭素を排出しない原子力について、国民の理解と安全確
 保を大前提とした開発利用の推進
・エネルギー利用効率を改善する超鉄鋼材料等の研究開発の推進
・地球観測体制の強化、温暖化現象の解明等に関する研究の推進等