資料1
重要湿地選定調査検討委員会の概要
 
1. 目的
 我が国の湿地の存在状況を概観し、生物多様性の保全の観点から特に重要な湿地について、現時点での科学的知見により抽出し、湿地保全のための基礎的資料を得ること。
 
2. 期間
 平成11年度~12年度
 
3. 検討内容
(1) 重要湿地選定基準の策定
 ラムサール条約の「国際的に重要な湿地を指定するための基準」を参考に、我が国における生物多様性保全の観点から重要な湿地の選定基準を策定。
 
 重要湿地の選定基準
基準1 … 湿原・塩性湿地、河川・湖沼、干潟・マングローブ林、藻場、サンゴ礁のうち、生物の生育・生息地として典型的または相当の規模の面積を有している場合
基準2 … 希少種、固有種等が生育・生息している場合
基準3 … 多様な生物相を有している場合
基準4 … 特定の種の個体群のうち、相当数の割合の個体数が生息する場合
基準5 … 生物の生活史の中で不可欠な地域(採餌場、産卵場等)である場合
 
(2) 重要湿地リストの作成
 第5回自然環境保全基礎調査の湿地調査のデータ等をベースに、湿地のタイプ別に全国的視点から重要と考えられる湿地を抽出し、各分野ごとのリストを作成した上で、全体を統合。
 
4. 検討委員会
   平成11~12年度に、環境省が実施した「重要湿地選定調査」(国際湿地保全連合日本委員会に請負)の中で検討会を実施し、検討委員22名のほか、数百人の専門家からのヒアリングにより、各分野ごとのリストを作成した。(検討委員等の名簿は別紙参照)


別紙 検討委員等の名簿[PDFファイル]