金剛生駒紀泉国定公園(奈良県地域)の公園計画の変更に関する募集について
 
 
 金剛生駒紀泉国定公園(奈良県地域)の公園計画の変更について、意見を募集します。
 
 
<金剛生駒紀泉国定公園の概要>
 
 区 域
 金剛生駒紀泉国定公園は、大阪府と奈良県の県境に位置する生駒山地および金剛山地と、大阪府と和歌山県の県境に位置し、生駒山地・金剛山地に対し、直角に東西にのびる和泉山脈の一部が指定されており、その面積は23,119haである。
 
 景観の特徴
 生駒山を主峰とする生駒山地と金剛山を主峰とする金剛山地および和泉葛城山を主峰とする和泉山脈とを主幹とし、その山麓地帯に史跡、伝説地、文化財を包含する優れた連峰景観を有している。
 
 動植物
 金剛山地は南部に行くに従ってスギ−ヒノキの人工林率が高く、特筆されるような自然林は見られないが、寺社有地のように永く保護されてきた場所では、タイミンタチバナなどの暖地要素が見られる場所も存在する。
 大和葛城山頂はツツジの群生地として管理されているほか、葛城神社跡付近にはブナの大木が群生している。
 金剛山頂はスギの巨木が自然林状を呈して巨木林となり保存されているのをはじめ、大和葛城山より広域にブナの自然林が成育している。加えて針葉樹およびカエデ類も豊富に成育し、奈良県でも植物の豊富な地域である。
 
 利用形態
   金剛生駒紀泉国定公園は、大阪都市圏から日帰り圏内にあり、ハイキングや散策など身近な自然空間として広く親しまれている。(1,801万人/年:平成11年度)
 金剛山地は、各主峰への日帰り登山や、山麓、山頂部に点在する名所旧跡の散策と合わせて広く地域住民に利用されている。
 
 
<変更案の概要>
 
 金剛生駒紀泉国定公園は、昭和33年4月10日に大阪平野および奈良盆地を隔てる生駒山地および金剛山地と、これに直角に東西にのびる和泉山脈の一部、大阪府、奈良県にまたがる約15,624haの区域を金剛生駒国定公園として指定され、同時に公園計画の決定が行われた。
 昭和56年4月には奈良県地域、昭和61年2月には大阪府地域において、それぞれ区域及び公園計画の見直しがおこなわれ、平成8年には現行公園区域全域を見直すとともに大阪府と和歌山県との府県境に位置する和泉葛城山系周辺域の公園区域への編入を行い、区域を大阪府、奈良県及び和歌山県の3府県にまたがるものとし、それに伴い名称を「金剛生駒紀泉国定公園」へと変更を行った。
 今回は、以降5年が経過していることから、この間の諸条件の変化を踏まえ、奈良
県地域において公園計画の変更を行うものです。
 
 
<変更内容>
 
 利用計画
(1) 利用施設計画
 道路(歩道)
   金剛山地山稜と山麓に平成9年度より整備が進められている近畿自然歩道の2ルートを結ぶ歩道として、明治・大正の頃郵便物を山頂に運ぶために利用していた古道を、利用施設計画道路(歩道)として追加し、金剛生駒紀泉国定公園の利用の増進を図る。
 
 
計 画 名 位 置・区 間
 [道路(歩道)]
 郵便道線 起点-奈良県御所市(高天・国定公園境界)
終点-奈良県御所市(関屋・歩道合流点)