地球温暖化防止に係る国民規模の啓発及び
国民参加の対策の強化のための各方面の取組の現状について

平成9年10月9日 
環境庁地球温暖化対策推進本部

現時点で、環境庁が主催する取組、環境庁が関与し、あるいは承知する取組は以下のとおりである。本資料については、今後とも、随時に更新し、その都度公表するものとする。

 

< >:主催者又は環境庁内の関係部局
事は環境庁地球温暖化対策推進本部事務局
官は環境庁長官官房
企は環境庁企画調整局
地は環境庁地球環境部
保は環境庁環境保健部
自は環境庁自然保護局
大は環境庁大気保全局
水は環境庁水質保全局
( ):開催時期、場所  の略号である。

 

普及啓発
(1) 環境庁が主催するもの
{1} 地球温暖化対策地方ブロック会議<地、各幹事自治体>
(9月17日:北海道、9月25日:群馬県、10月16日:山口県、10月17日:福岡県、10月22日:石川県、10月29日:滋賀県)
京都会議に向けた動向、準備状況等についての情報を提供するとともに、関係地方自治体と意見交換を行う。
全国を6ブロックに分け、それぞれのブロック内にある都道府県及び政令指定都市の参加を得る。
2ブロックにおいてはシンポジウムを併催するほか、他の行事等との連携を図る。
「100万人の誓い」や「列島縦横エコリレー」等と連動する。

{2} 地球環境フェアin神戸<環境庁、建設省、兵庫県、神戸市>
(11月27〜30日、兵庫県神戸市・神戸国際展示場)
気候変動枠組条約事務局からの示唆にも基づき、阪神淡路大震災の復興のアピールを含めつつ、京都会議関連行事として「美しい地球−子どもたちの未来のために−」をテーマに、地方公共団体、事業者、NGOなどが環境に関わる試みや最新の情報などを提供するフェアを開催する。環境庁も主催者展示を行う。
フェアと併せて、フォーラムや低公害車フェア、ガレージセール、こどもエコクラブフェスタなどの関連事業が計画されている。

{3} 「京都低公害車フェア」等低公害車フェアの開催<大>
<大、京都府、京都市、公害健康被害補償予防協会>
(12月6・7日、京都市みやこめっせ)
地球温暖化防止に有効な低公害車等(内外から約100台)の展示を行い、市民及び京都会議参加者への普及啓発を図る。
展示のほか、試乗会、シンポジウム、低公害バスによる京都会議開場等との連絡も計画。
このほかにも全国で順次低公害車フェアを実施する。

{4} 平成9年版環境白書普及資料の作成<企>
主に小中学生を対象として、地球温暖化のメカニズム、現在の状況、地球温暖化防止のためにどうするべきか等について、マンガ形式でわかりやすく表現した「マンガで見る環境白書IV」を作成する。

{5} 地球HOTニュースの継続的刊行<地>
従来「環境ゲンザイ」及び「環境ブジ」として発行した千「地球HOTニュース」について、家庭の主婦向けや小中学生向け等の対象を絞った形で、さまざまな媒体を利用して今後も継続的に発行する。

{6} 環境研修センターにおける一般市民向け温暖化対策研修<企>
地球温暖化防止対策をテーマとした一般市民向けのセミナーの開催。

{7} 一般市民向けの情報提供の場としての温暖化資料室開設と地球温暖化に関する展示・セミナーの実施<企、国連大学>
96年10月に環境庁と国連大学が共同で開設した「地球環境パートナーシッププラザ」に、各省庁、NGO、企業の協力を得て、地球温暖化に関する資料を一堂に集め、自由に閲覧できる温暖化資料室を開設。逐次、内容を充実している。

{8} リサイクル啓発の推進<企>
97年度より本格施行された容器包装リサイクル法の円滑な施行を図るため、キャラクターマーク「分け兵衛」の活用による効果的な普及啓発事業を促進する。

{9} 樹木の大気の浄化能力調査<大>
6月の環境月間を始めとして、全国の小、中学生、高校生を対象に、簡易な方法を用いて身近な樹木の大気浄化能力を測定するなどの方法で、大気を守る樹木の働きについて理解を深めるとともに、地球温暖化問題等について啓発を行う。
環境庁から調査マニュアルを送付し、各学校の調査結果を集約して公表。

{10} 大気汚染防止推進月間中の普及啓発<大>
12月の大気汚染防止推進月間中、窒素酸化物対策のみならず温暖化防止の観点も含めて、アイドリング・ストップ、自動車利用の抑制、公共交通機関の利用促進等をイベント、ポスター等を通じ訴える。

{11} ビジターセンター等での地球温暖化問題に関する普及啓発活動の推進<自>
国立公園や国民公園のビジターセンター等においてインフォメーションコーナーを設置し、地球温暖化問題に関するパンフレット等を配布する。

{12} その他、各種メディアを通じた地球温暖化防止の普及啓発<官、地>
各種広報番組等で地球温暖化問題を集中的に取り上げる。
地球温暖化防止をテーマとした特集番組等を組むことを放送局等に働きかけ。京都会議に向けて集中的に放映されるよう図る。
各種雑誌等においても、地球温暖化対策を取り上げるよう働きかけ済。
若者に影響力のある著名人の参加を働きかけるため、日本芸術実演者団体協議会等に協力依頼を行った。キャンペーンやテレビ番組、行事などで協力者を得る。既に「100万人の誓い」キャンペーンで協力を得ている。


(2) 地方公共団体が主催するもの
以下の普及啓発を地球温暖化防止に力点を置いて進める。
{1} 環境展、環境フェア、シンポジウム等の開催
<青森県、岩手県、仙台市、福島県、神奈川県、石川県、長野市、飯田市、愛知県、京都府、京都市、松江市、広島市、高知県、熊本県、八代市、宮崎県、沖縄県>
{2} 学習会や参加型フォーラム、ワークショップの開催
<札幌市、岐阜県、京都市、鳥取県、米子市、香川県、久留米市、飯塚市、沖縄県>
{3} こども環境会議等の開催、子供やサポーターの研修等
<長野市、松本市、名古屋市>
{4} 研修会等への環境アドバイザーの派遣による啓発、環境学習
<岩手県、宮城県、茨城県、鳥取県、香川県>
{5} 図書、ビデオ等の貸出、学校への教材や一般へのガイドブックの配布、庁舎等へのパネルの展示、貸出等
<岩手県、宮城県、茨城県、静岡県、久留米市、熊本市>
{6} 優良企業、顕著な功績のあった人の表彰
<熊本県>
{7} 職員研修やガイドライン等による事業者の指導の徹底
<静岡県>
{8} 毎月「環境の日」を設ける等、記念日の設定
<岐阜県、名古屋市>
{9} 作文やポスターのコンクールの実施による啓発 
<秋田県、岐阜県>
{10} 啓発資料や見学による太陽エネルギーなど自然エネルギーの普及
<飯田市、大阪府、佐賀県>
{11} ソーラーカーのレースの実施
<大阪府>
{12} パンフレットの配布や講演会等による省エネ・省資源の啓発
<岩手県、仙台市、飯田市、愛知県、鳥取県、熊本市、大分県>
{13} 植物の大気浄化能力調査
<秋田県、鹿児島県、沖縄県>
{14} その他、一般的な放送、記事掲載等による啓発 
<宮城県、仙台市、山梨県、大月市、静岡県、名古屋市、京都府、京都市、和歌山県南部町、福岡県、長崎県、>


(3) 民間団体等が主催するもの
{1} 列島縦横エコリレー(自転車リレー)<環境フォーラム・ジャパン>
10月下旬から、全国を6コースに分けて、(財)自転車産業振興協会の協力により自転車の提供を受け、環境負荷の少ない自転車や電気自動車、ソーラーカーなどの移動手段を用いてリレーを行う。
各地方からのアピールなどを集めながら京都に向かい、京都会議開催直前に京都に集合する。

{2} 小学生(環境・ゴミ)作文・絵画コンクール作品展
<全国商工会議所婦人会連合会他>(97年12月1〜12日、京都駅ビル)
全国小学生を対象とする環境、ゴミ問題をテーマとする作文や絵のコンクール(平成7年度から実施)の入賞作品を展示(京都会議開催中)。
日本語、英語で作品集を作成し、全国に配布。

{3} 企業や団体による地球温暖化対策に関連する広告の実施
環境月間から京都会議の期間に地球温暖化対策をテーマとした民間の広告が集中的に新聞、雑誌やテレビ等で行われるよう図る。
「日経環境広告大賞」に地球温暖化防止特別賞を設ける。また、その他の広告賞等において、地球温暖化対策を取り上げるよう働きかける。

{4} 地球温暖化防止に係るマンガの展示
環境まんが博<地球環境を守る漫画家の会>
著名な漫画家等で構成される「地球環境を守る漫画家の会」が、地球環境保全を訴えるまんがの原画を全国で巡回展示中。
国際環境まんが展<京都国際まんが家会議>(12月1〜12日、高島屋京都店)
「地球温暖化は防止できる」をテーマとして世界各国のマンガ家からノミネートされた作品のうち、優れた作品を展示する。

{5} 電車内での環境マンガの展示会などの実施<叡山電鉄>
環境列車「エコモーション号」を利用して、環境マンガの展示会などの様々な活動を行う。

{6} 地球環境保全(青少年の役割)をテーマとする図画、標語、小論文コンクール<国際ソロプチミストアメリカ日本東リジョン>
地球環境保全−青少年の役割をテーマに、在住外国人を含め小学生からは図画、中学生からは標語、高校生からは小論文を募集。小中学生の部に関しては5月19日に表彰式を実施済。環境庁長官から環境庁長官賞を授与した。高校の部は10月に表彰の予定。

{7} 自然観察会における地球温暖化問題の啓発<福島県自然保護協会>

{8} 二輪車エコノミーラン競技会
<長野県松筑二輪車安全普及協会>(9年10月、松本市)
二輪車でガソリン消費量の少なさを競うレースを行う。

{9} 地球温暖化を題材とする漢字1字等の募集等<日本漢字能力検定協会>
環境問題を表現する「漢字1字」及びメッセージ、一コマ漫画を募集し、京都会議の趣旨を広くPRした。また、優秀作品は9月にベルリン、12月に京都で展示する。それぞれの部門1点に環境庁長官賞を下付する。
世界各地域で実施している漢字能力検定の場を活用して、京都会議の趣旨を広くPRすることを検討。

{10} 地球温暖化による影響と対策に関する公開シンポジウム全国ツアー
<(財)地球・人間環境フォーラム、各地方公共団体>
(97年6月〜11月、静岡、新潟、福岡、広島、舞鶴他)
1月に大阪で開催したシンポジウムに引き続き、全国的に著名な学識者などの参加によるシンポジウムを各地で開催し、京都会議で決まる一層厳しい対策についての国民的な意識の高揚を図る。
温暖化による気候の変化とそれによる自然や農・漁業への影響、その他の影響と、それに対する対策について討論。

{11} 樹木を教材にしたCO2・地球温暖化問題の環境学習
<(財)埼玉県生態系保護協会、大>
樹木のCO2吸収力調査による環境学習プログラム「樹と空気と人」を作成し、自然観察会を通じ地球温暖化問題について普及啓発する。

{12} エコスクールと作文・エッセイコンクール<京都新聞社ほか>
小中学生を対象に京都会議の意義や地球温暖化の現状・対応などを平易に解説するほか、屋外での授業も行う「エコスクール」を8月25日に開催する。
小学生、中学生、一般の各部門で、地球温暖化防止や京都会議の意義に関する作文・エッセイを募集し、優秀作を表彰する。

{13} 運輸部門における二酸化炭素排出抑制対策についてのパネル展示<(財)物流技術センター運輸低公害車普及機構>(97年12月1〜10日、京都市内)
運輸部門の温暖化対策について各国代表やNGO等に考える場を提供するため、パネル展示を行う。

{14} 「音の京都」<(財)京都府長岡京記念文化事業団、(財)京都府中丹文化事業団ほか>(97年12月3・4日、京都府内2カ所)
作曲家藤家渓子氏をによる人と自然との共生を基本テーマとした新曲の初演などを通じ、地球環境保全の重要性などを訴える。

{15} 「地球環境ポスターデザインフェア’97」<同開催委員会>(97年12月9〜14日、京都市内日図デザイン博物館)及び「第36回京都デザイン大賞コンペ」(97年10月23日直接搬入)
京都デザインコンペを「かけがえのない私たちの地球」をテーマとして実施し、その優秀作品と内外のデザイナー・アーティストに制作を依頼する招待作品を併せて展示する。

{16} Less CO2キャンペーン
エコ商品などを製造販売する企業が、Less CO2を呼び掛けるステッカー、テレカ、メトロカード、Tシャツなどの販促グッズを作成し、配布又は販売する「Less CO2キャンペーン」を環境庁が主唱。温暖化の悪影響を早くから受けると思われる沖縄の名嘉睦念氏による版画を統一デザインと指定使用する。

 

国民参加の対策
(1) 環境庁が主催するもの
{1} エコライフ・100万人の誓い<地>
家や職場でできる温暖化防止のための取組をチェックリストにした登録用紙を配布し、一人ひとりの取組の「誓い」として登録してもらう。この「誓い」を100万人分集めることを目標に、各地、各団体で運動を展開。電話、FAX、郵送やインターネットでも受け付けている。
「誓い」を寄せた人には著名人のメッセージや記念品などの特典を用意している。
行動のアイデア、実例、団体等の積極的取組、参加者への特典情報等、関連情報をホームページやパンフレットで広く紹介すべく準備中。優良な取組の顕彰も検討。
著名人の率先した参加を要請中。既に両横綱、ミュージシャン、スポーツ選手等の参加を得ている。
10月9日現在、参加者数は4万人を超えている。

{2} 光害のない街づくり<大>
ヘールボップ彗星ライトダウンコンテストに参加した64市町村のうち積極的な取組等を行った市町村を「星空にやさしい街10選」として選定した。
ライトダウン等の取組をすい星接近時の短期的な取組に終わらせず、光害対策ガイドラインを策定して、地域における環境に配慮した屋外照明使用の啓発へとつなげる。

{3} 「地球温暖化を防ぐ4つのチャレンジ」の拡充強化
環境家計簿にチャレンジ<地>
環境家計簿を増刷するほか、パソコン用の環境家計簿の開発、98年版に向けた改良などを進める。
第2回環境家計簿運動全国大会を9月3日に東京(ABC会館)で開催した。
グリーンオフィス、エコ商店にチャレンジ<企、地>
事業所を対象に環境アクションプラン大賞を新設し、優良な事業所を顕彰した。
事業所の環境活動評価プログラム事業として、全国9カ所で普及のための説明会を10月から逐次開催する。
エコ商店認定要綱づくりなどを地方公共団体に呼び掛け中。
1日1万歩にチャレンジ<自>
地球温暖化対策としての位置付けを明確化して、「アルコロジー運動」を推進する。このため、環境月間に際しアルコロジー運動パンフレットを作成し、配布(前掲)。また、健康専門誌との提携を図るほか、10月末から11月初旬に各地で展開される「世界ウォーキングフェスティバル」の機会の活用を図る。
第1回全国一斉アルコロジー運動大会<(社)日本歩け歩け協会ほか、11月8日、全国都道府県庁所在地>を開催する。環境庁が提唱しているアルコロジー運動に則り、全国47都道府県の各都道府県庁所在地において同日同時に一斉にウォーキング大会を実施する。
アイドリングストップにチャレンジ<大>
前掲「エコライフ100万人の誓い」にもアイドリングストップを位置づけ、「誓い」への参加を呼び掛け中。
別掲「アイドリング・ストップ運動推進会議」と連携し、環境月間、大気汚染防止推進月間(12月)を中心として、各地の地域団体、企業等の自主的取組への支援等を通じ、アイドリングストップの普及定着を図る。

{4} 国立公園内のマイカー規制<自>
公園利用の適正化の観点から実施しているマイカー規制の取組を充実する(地域により、時期特定あるいは通年で実施)。
マイカー規制が地球温暖化防止にも有意義であることを位置づけたパンフレット、チラシ等の配布により、取組への理解を求める。
関係道県、国立公園・野生生物事務所へ温暖化防止の観点をもふまえたマイカー規制の取組について協力要請を行った。

{5} リユースモデル事業の推進<企>
リユースの推進を図るため、プラスチックなどの現在の流通形態やライフスタイルに適合できる素材によるリターナブルボトルを利用したモデル事業を実施。
現在、製造メーカー、流通事業者等広く参加事業者を募り、モデル事業の設計を
進めている。

{6} 雨水利用・浸透等の推進<水>
雨水の涵養・浸透や有効利用が地球温暖化対策に資することを訴えるパンフレット、チラシ等の作成、配布により、取組の推進を図る。
水質保全に関する普及啓発活動に併せて地球温暖化防止への協力等を呼び掛ける。


(2) 地方公共団体が主催するのもの
{1} 環境家計簿の普及及びこれを通じた二酸化炭素排出の削減
<山梨県、新潟県、長野市、静岡県、京都府、鳥取県、米子市、広島県、水俣市>
{2} 講習等を通じたリサイクルの推進
<神奈川県城山町、大阪府及び堺市、香川県、熊本県>
{3} アイドリング・ストップ運動
<仙台市、秋田県、藤沢市、山梨県、長野市、諏訪市、岐阜県、豊川市、大阪府、兵庫県、米子市>
{4} 低公害車の率先導入・低公害車に関する啓発等等
<札幌市、仙台市、相模原市、小田原市、和歌山県、鳥取県、米子市、岡山県、福岡県>
{5} 太陽光発電などの率先導入等
<仙台市>
{6} ノーカーデーの呼び掛け、実施
<七都県市首脳会議、藤沢市、神奈川県中井町、神奈川県城山町、山梨県、大阪府>
{7} 植樹・苗木の配布等による緑化の推進等
<岐阜県、和歌山県>
{8} 電機製品の主電源オフ運動の展開
<兵庫県>
{9} 事業者のための温暖化対策の取組ガイドの作成・普及
<新潟県、京都市>


(3) 民間団体等が主催するもの
{1} グリーン購入の推進<グリーン購入ネットワーク(GPN)><企>
環境保全型マーケットの創出を目的に、事業者、行政機関、民間団体により、平成8年2月に「グリーン購入ネットワーク(GPN)」を設立。「購入ガイドライン」を分野別に順次策定しているほか、ニュースレターの発行・フォーラムの開催などにより、グリーン購入を推進しており、6月に「グリーン購入フォーラム97」を開催した。
二酸化炭素削減も念頭に置きつつ、「購入ガイドライン」や「商品選択のための環境データブック」を各種製品について順次作成し、配布する。
京都会議開催中にグリーン購入国際フォーラムを開催する。(別掲)

{2} 地球温暖化防止のためのCool EarthキャンペーンKIDSプロジェクト
<全国青年環境連盟(エコ・リーグ)、企>
青年を中心としたNGO「エコ・リーグ」が、全国のこどもエコクラブから参加者を「生活探検隊」として募集し、地球温暖化と自分たちの生活とのつながりを考え調査するキットを配布する。調査結果は事務局で取りまとめる。また、京都会議に向けメッセージキルト(メッセージなどを布に表現したもの)を集める。

{3} 霞ヶ関サイクル・システムの実験研究事業<(財)自転車産業振興協会>
霞ヶ関省庁の職員が移動等業務に用いる共同自転車システムを運用するための実験研究を行い、有効なサイクル・システムの構築を図る。

{4} 「アイドリング・ストップ運動推進会議」
<事務局:(財)水と緑の惑星保全機構>
4月16日に、民間各界有識者による「アイドリング・ストップ運動推進会議」を設置した。推進会議は、市民・事業者の行動指針の提示等により「アイドリング・ストップ運動参加宣言」を広く推進。このため、新たに「宣言」葉書付きパンフレットを作成し、広く配布。市民・企業の行動指針の提示等により、アイドリングストップを呼びかけ中。

 

京都会議に関連する国内的会議等
(1) 環境庁等が主催するもの
{1} 第18回快適環境シンポジウム<企、岩手県、東和町>
(10月23日、岩手県東和町・東和町総合福祉センター)
それぞれの地域の視点から地球環境問題を捉え、「地球まるごと快適環境〜温暖化防止に向けてイーハトーブからの発信〜」をテーマに意識啓発を図る。


(2) 地方公共団体が主催するもの
{1} 京都環境技術フェア<京都府、京都市、京都商工会議所>
(97年12月5〜9日、京都府総合見本市会館)
同所で同時に通産省の主催により開催される「エコ・ジャパン’97」と併催し、京都の企業等による環境技術・機器を世界に紹介する。


(3) 民間団体等が主催するもの
{1} 地球温暖化フォーラム<食と農・林・漁と環境の国民運動連絡会>(97年11月7日、東京都内・南青山会館)
地球温暖化の自然環境への影響や私たちの生活への影響を防止することを目的に、パネルディスカッションを行う。

{2} シンポジウム「地球温暖化と21世紀の農林水産業」
<(社)自然資源保全協会>(国立京都国際会館、97年11月8日)
京都会議に向けて、地球温暖化と農林水産業の関わりについて点検・評価し、問題点、解決すべき課題を摘出し、農林水産業のあるべき姿を幅広く議論するため、広範な分野の学識経験者を集めたシンポジウムを開催し普及啓発を図る。

{3} We Love 地球フォーラム(仮称)<同開催委員会(仮称)>
(97年11月9日、京都市内)
地球温暖化について学び、地球の貴重さを考えるイベント及びナチュラリストによる地球温暖化の生態系への影響や対策に関するパネルディスカッションを行う。

{4} ジョイントシンポジウム「温暖化防止に向けた技術の可能性−土木界からのアプローチ」
<土木学会地球環境委員会・京都大学大学院環境地球工学専攻>
(京都市内、97年11月14・15日)
土木学の立場から、温暖化対策のための提言や研究成果の発表を行う。

{5} 日本農業は地球温暖化防止のために何ができるか<(財)農業技術協会>(97年12月2日、京都市内)
農業分野からの温室効果ガス排出の現状とそれに対する技術的対策を検討する。

 

京都会議に関連する国際的な会議等
(1) 環境庁が主催するもの
{1} 国際シンポジウム「公害対策の原点から地球環境保全を探る」〜UBEからアジアへそして世界への発信〜<保、山口県、宇部市、公害健康被害補償予防協会>(97年10月17日、宇部市内)
公害対策の原点に立ち返り、その視点から地球環境保全のための方策を考える。


(2) 国会議員等が主催するもの
{1} GLOBEセミナー<GLOBE International、GLOBE Japan>(12月7日、京都市)
世界の政治家が京都会議に向け、国内法制整備や実行確保のための予算付けなどに関する方針及び決意を明らかにするもの。


(3) 地方公共団体等が主催するもの
{1} 第4回気候変動に関する自治体リーダーサミット
<ICLEI、名古屋市、環境庁>(11月26・27日、愛知県名古屋市)
世界の自治体が地球温暖化対策の事例の紹介や意見交換を行い、自治体における気候変動対策の促進を図るとともに、京都会議への提言を行うもの。
前回(第3回)は、平成7年10月に埼玉県で開催され、「アジア・気候変動防止都市キャンペーン」が発足した。

{2} 国際環境都市サミットin京都(仮称)<ICLEI、京都市>(11月29・30日、京都市)
上記リーダーサミットの成果を踏まえ、21世紀における持続可能な都市のあるべき姿を模索し、地球温暖化を防止するうえで果たすべき役割について意見交換等を行う。

{3} ICLEI京都ワークショップ<ICLEI>(12月1・2日、京都市)
気候変動と都市の関わりについてワークショップを開催する。

{4} 地球温暖化防止大阪国際シンポジウム<大阪市>(12月4・5日、大阪市)
温暖化防止京都会議の開催を契機として、「地球温暖化を防ぐための世界の市民・企業・自治体の役割と協働のあり方をテーマとし、21世紀に向けた新たな都市環境の創造を一つのポイントに、市民、企業、行政が一体となって取り組むことの必要性を論ずる。


(4) 民間団体等が主催するもの
{1} 「地球温暖化防止における各セクターの役割とパートナーシップ」シンポジウム
<持続可能な開発のための日本評議会(JCSD)>(97年10月18日、東京都)
J.ラッシュ氏をゲストスピーカーに迎え、地球温暖化防止のために求められる対策と、政府、産業、NGOの各セクターが担うべき役割、各セクター間のパートナーシップのあり方について議論を深める。

{2} ’97国際シンポジウム「環境先進国を目指して」<中日新聞社、愛知県名古屋市>
(愛知芸術文化センター、97年10月24日)
京都会議等活発化する地球環境保全への動きに対し、日本がどのように貢献できるのかを討論、新しい考えを探る。

{3} オゾン層保護・地球温暖化防止NGO国際フォーラム
<ストップフロンの会ほか>(97年11月23・24日、兵庫県神戸市)
温暖化の原因物質であるフロンの排出防止戦略を構築し、有効な対策を市民レベルでアピール。

{4} 「国際シンポジウム」<地球環境関西フォーラム>
(97年11月27・28日、京都市国際交流会館)
地球温暖化等のアジアの環境問題に関するNGOの取組、国際協調、国際的枠組みのあり方を討議する。

{5} 国際環境シンポジウム<京都商工会議所>(京都会議開催中、京都市)
「地球環境と産業技術」「自然と人間」等のテーマで、国内外の講師の参加によるシンポジウムを開催。

{6} 地球環境関西フォーラムワークショップ
<地球環境関西フォーラム>(97年12月1〜10日)
京都会議の会場内サイドイベントとして地球環境関西フォーラムの部会における検討結果等をアピールするセッションをおこなう。

{7} 世界の産業界の地球温暖化対策に関するシンポジウム−産業界の地球温暖化対策
についての考え方とその取り組み− <経団連ほか>
(12月3・4日、ホテルグランヴィア京都)
各国産業界が各々の地球温暖化問題に対する考え方及び自主的取組を発表し、京都会議に世界各国から集まっている政府、NGO等にアピールする。

{8} グリーン購入国際フォーラムin京都<グリーン購入ネットワーク、京都市>
(97年12月5日、京都市内大谷大学講堂)
地球温暖化防止に向けたグリーン購入の果たす役割について、国内外の講師を招き、意見交換等を行う。


(注1) 以上は、現時点で情報を得ている会議、催し物を列記したものであり、開催が必ずしも確定していないもの、今後変更があり得るものも含まれている。
また、関係省庁では、それぞれの所管の中で取組を行っており、それについては、現段階では、記述していない。

(注2) 3月28日付の地元地方公共団体あての関係6省庁連名による協力依頼文書において示された関係省庁関連行事
通商産業省関係
エコ・ジャパン '97(環境技術・機器国際展示会及び国際環境技術フォーラム)(97年12月、京都市内)
農林水産省関係
各種シンポジウム、フォーラム、専門家会合等を予定
運輸省関係
気候変動の監視・予測及び情報の利用に関する国際ワークショップ(神戸市内)
地球温暖化対策技術展(場所等未定)