(別紙)

世田谷区(東京都)・・・面積58.08k平方メートル 人口約76万人

 世田谷区は東京23区の西南端に位置し、23区中面積は第2位、人口は第1位である。地勢的には東京西郊に広がる武蔵野台地の東南端に位置し、多摩川や国分寺崖線などの自然的資源を有しており、23区中緑被率では第3位、緑被面積では第1位となっている。
 アメニティ創出にかかる具体的な取組としては、都心部において緑地が多いという長所をさらに伸ばすべく、保全協定や保存樹木・保存樹林地・特別保存区の設定など種々の制度を設けて民有地の緑地保全を図っている。また、水に親しめる施設として、下水道処理場で高度処理された再生水を浄化してせせらぎをつくり、水辺の生態系の復活を目指すふれあいの水辺事業を進めている。
 このほか、区民、事業者の参加も得て「世田谷区環境行動指針」を策定し、各々の主体がその活動の中で環境に配慮した行動を進めていくための指針を示している。


小田原市(神奈川県)・・・面積114.05k平方メートル 人口約20万人

 小田原市は神奈川県西部に位置し、南は相模湾、西は箱根の山々、東は丹沢山塊から続く丘陵地帯に囲まれており、中央部の足柄平野には酒匂川が流れている。また、小田原城をはじめとする文化遺産を多く有している。 アメニティ創出にかかる具体的な取組としては、市の鳥であるコアジサシの保護のため、観察会や飛来数調査、保護区の設定など行政と住民が一体となった活動を行っている。また、ゴミ減量のための9種類の分別収集、環境教育の一環としての地球環境ファミリー議会等を行っている。 このほか、公募委員を含む住民代表が入った検討委員会での議論を経て、環境に関する7つの条例を体系的に整備し、環境施策の総合的な推進を図っている。


木曽福島町(長野県)・・・面積149.97k平方メートル 人口約8千人

 木曽福島町は長野県南西部、木曽川の上流に位置し、かっては木曽氏の城下町として発展するなど多くの文化遺産を有している。
 アメニティ創出にかかる具体的な取組としては、木曽川護岸レリーフの整備や筏を復活させた川遊び若衆の活動など、水に親しむ町づくりに積極的に取り組んでいる。また、景観形成に関しても、地域の中で自主的に景観形成住民協定を締結するなど、歴史的な景観、農村景観の維持に努めている。このほか、町花である福寿草の植栽活動や花いっぱい運動も盛んに行われている。


富士市(静岡県)・・・面積214.09k平方メートル 人口約23万人

 富士市は静岡県東部、富士山南麓に位置し、富士川、愛鷹連山、浮島ヶ原に囲まれ駿河湾に臨んでいる。優れた自然景観に恵まれていることに加え、豊富な水資源(地下水、湧水)でも知られている。
 アメニティ創出にかかる具体的な取組としては、豊富な湧水を活かした公園等の親水空間の形成や、地下水の保全、煙突を地域景観に即したものとするエントツ整備指針の策定などの施策を行っている。また、市民団体である「ふじ環境倶楽部」が、環境点検ワークショップや車イスによる街歩き、公園トイレ観察などユニークな活動を行っている。


豊浜町(香川県)・・・面積16.48k平方メートル 人口約9千人

 豊浜町は香川県西端部に位置し、西は燧(ひうち)灘、東と北は香川県大野原町、南は愛媛県川之江市に隣接している。町の将来像として「新しい田園都市豊浜町」を掲げ、各産業でバランスのとれた町づくりに取り組んでいる。
 アメニティ創出にかかる具体的な取組としては、住民に対する広範なアンケート調査やシンポジウムの開催を経てアメニティタウン計画を策定している。さらに、その一環として事業計画策定のみならず、その実施についても地域住民が参加して行う「快適環境事業」に積極的に取り組んでおり、地域住民自らの手によるふれあい広場や公園が完成している。
 このほか、豊浜町海や川を美しくする会を中心とした海岸・河川の清掃や、環境教育の一環として小学生を対象とした海辺の教室などを実施している。