国家戦略の目標と達成時期
国家戦略第2部の基本方針においては、以下の2点を長期的な目標として掲げている。また、これらの長期的目標の達成時期は21世紀の半ばとしている。
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日本全体として及び代表的な生物地理区分ごとに、それぞれ多様な生態系及び動植物が保全され、持続可能な利用が図られていること。都道府県及び市町村のレベルにおいて、それぞれの地域の自然的、社会経済的特性に応じた保全と持続可能な利用が図られていること。 |
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将来の変化の可能性も含めて生物間の多様な相互関係が保全されるとともに、将来の進化の可能性を含めて生物の再生産、繁殖の過程が保全されるように、まとまりのある比較的大面積の地域が保護地域等として適切に管理され、相互に有機的な連携が図られていること。
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さらに、長期的な目標の達成に向けた当面の政策目標として、次の3点を掲げている。
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我が国に生息・生育する動植物に絶滅のおそれが生じないこと。 |
[2] |
生物多様性の保全上重要な地域が適切に保全されていること。 |
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生物多様性の構成要素の利用が持続可能な方法で行われていること。 |
なお、生物多様性の保全とその構成要素の持続可能な利用は、地球規模で取り組むべき課題であることから、これらの目標に向けた取組を進めるに当たっては、国内における取組にとどまらず、各国との国際的協調の下に我が国の能力を活かした国際的取組を積極的に推進することとしている。
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