壱岐対馬国定公園の公園区域及び公園計画の変更(点検)に関する意見の募集について |
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壱岐対馬国定公園の公園区域及び公園計画の変更について、意見を募集します。 |
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<壱岐対馬国定公園の概要> |
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1 | 区域 | |
壱岐対馬国定公園は、長崎県北部玄界灘に浮かぶ壱岐島と、朝鮮海峡に浮かぶ対馬島が指定されている。 面積は11,950ha(壱岐791ha、対馬11,159ha)で、10町(壱岐郡4町、下県(しもあがた)郡3町、上県(かみあがた)郡3町)にまたがっている。 |
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2 | 景観の特徴 | |
壱岐島は、玄武岩の溶岩台地からなり、内陸部はゆるやかな起伏を持つ地形であることから、農業や住宅地等による開発が進んでいる。これに対し、海岸部は屈曲が多く変化に富み、特に赤瀬鼻の奇岩、左京鼻の柱状節理、牧崎の海食洞、黒崎の猿岩などに代表される景観が見られる。 対馬島は、南北に細長く緑に包まれた急峻な対州層群互層のケスタ地形と、変化に富んだ海岸線で構成された、複雑に入り組んだ海岸線が主な景観を呈している。とくに浅茅湾(あそうわん)の溺れ谷(おぼれだに)地形は代表的な景観である。 |
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3 | 動植物 | |
ア | 壱岐地区 | |
壱岐は全島にわたって農業や住宅地といった開発が進んでおり、森林植生としてまとまったものは少ない。しかし、対馬暖流の影響による温暖な気候から、シイ、カシ類、及びツバキ等を主体とする暖帯性常緑広葉樹林が残されている。また、スキヤクジャク、イワダレネズ等の海浜植物など珍しい植物も多い。 動物層においては、壱岐の属島である辰ノ島、名烏島(ながらすじま)で国の天然記念物であるカラスバトの姿が見られ、壱岐西部の芦辺、石田両島にはさまれた内海ではカブトガニが生息する。 |
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イ | 対馬地区 | |
暖流の影響を受け、大陸に近いという特殊性もあって植物は極めて豊富で変化に富んでいる。壱岐とは反対に森林の占める割合が非常に高く、南北に長いため、対馬下島ではシイ・カシ等の照葉樹林が主体であるが、上島ではコナラ、ノグルミ等の落葉広葉樹が優先してくる。大陸系の植物としてダンギク、チョウセンノギク、ハクウンキスゲ、チョウセンヤマツツジ、ゲンカイツツジ等があり、また、対馬固有種であるシマトウヒレン、ツシマギボウシ等がある。 動物層においては、地理的に大陸に近く森林面積も広いことから極めて豊富で変化に富んでいる。その中で特筆すべきものとして対馬の固有種であるツシマジカ、大陸系のツシマテン、ツシマヤマネコ、チョウセンイタチ等が生息している。鳥類についても、渡り鳥の中継地となっていることから種類数が多く、生息密度の高さも全国有数である。 |
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4 | 利用形態 | |
壱岐においては、各地に広大な砂浜が見られ、これらの砂浜を利用した海水浴が公園利用の大部分を占めているのに対し、対馬ではリアス式の海岸景観と各地に残る旧所名跡を結びつけた、探勝通過型の利用形態が主流である。ただ、最近では公園利用者の利用目的も多様化しており、歴史、民族、町並み、動植物の観察というように多彩な利用がなされている。 なお、本公園の年間利用者数は壱岐地区約87万人、対馬地区約46万人(平成11年)である。 |
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<変更案の概要> |
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壱岐対馬国定公園は、昭和43年7月22日に指定、昭和53年6月16日には海中公園も指定され、さらに自然保護と公園利用増進のために土地の公有化や利用施設の整備拡充も行われてきた。その後平成2年5月7日に公園区域及び公園計画の全般的な見直し(再検討)を行っている。 今回は平成2年の公園計画の再検討後10年超が経過していることから、公園計画の変更(第1回点検)を行うものである。 |
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1 | 公園区域の変更 | |
上県郡上対馬町豊地区の漁村集落において、市街化が進んだ箇所を公園区域から除外する。 |
区 分 | 位 置 | 変 更 内 容 | 面積(ha) |
削 除 | 長崎県上県郡上対馬町豊の一部 | 第3種特別地域→公園区域外 | 4 |
2 | 保護計画 | |
(1) | 保護規制計画 | |
橋及び道路の整備が行われたことにより、公園利用や農地活用の活性化が進展してきている箇所、ならびに公園指定時から農地や植林地といった1次産業が行われている地区を、公園管理の上から第1種特別地域と第2種特別地域との境界線の明瞭化の必要があることから、地種区分の変更を行う(第1種特別地域→第2種特別地域・3カ所・65ha)。 |
位 置 | 変 更 内 容 | 面積(ha) |
長崎県下県郡美津島町大山の一部 | 第1種特別地域→第2種特別地域 | 5 |
しまやまじま 長崎県下県郡美津島町島山島の一部 |
第1種特別地域→第2種特別地域 |
23 |
長崎県下県郡美津島町昼ケ浦の一部 | 第1種特別地域→第2種特別地域 | 37 |
2 | 利用計画 | |||
(1) | 利用施設計画 | |||
ア. | 単独施設 | |||
1 | 対馬地区 | |||
美津島町浅茅湾(あそうわん)に浮かぶ島山島(しまやまじま)は、島の一部が古くから農地として活用されており、集落も存在する島である。しかしながら、本島からの陸路がなかったために、本島から集落への連絡も海上を経由するしかなかった。しかし近年本島からの架橋(農道)が実現し、交通の利便性が著しく向上したために、島の営農地としての利用価値、並びに本島と島山島(しまやまじま)に挟まれた狭瀬戸(せばせと)と呼ばれる浅茅湾(あそうわん)の特異な海岸景観を眺望する地点として、公園の利用地域としての価値も出てきた。このような背景から、島山島(しまやまじま)を新たな公園利用地域として活用するために、狭瀬戸(せばせと)を中心とした一帯に園地計画を追加する。また厳原町大崎山においては、公園利用者のための展望及び休養施設を整備するため、園地計画を追加する。 |
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2 | 壱岐地区 | |||
芦辺町赤瀬鼻においては、既に園地計画はあるものの、野営場利用としての要望も強いことから、野営場事業を追加する。 |
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イ. | 道路(車道) | |||
対馬島本島と浅茅湾(あそうわん)内の島山島(しまやまじま)を結ぶ既存道路を公園利用道路として位置づけ、島山島線道路(車道)として追加する。 |
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ウ. | 道路(歩道) | |||
美津島町昼ケ浦の飯盛山山頂部に既に園地計画があるものの、到達する登山道がないため、飯盛山園地へ至る歩道を追加する。 |
〔単独施設〕 | |
名 称 | 位 置 |
せばせと 狭瀬戸園地(追加) |
せばせと 長崎県下県郡美津島町(狭瀬戸) |
大崎山園地(追加) | 長崎県下県郡厳原町(大崎山) |
赤瀬鼻野営場(追加) | 長崎県壱岐郡芦辺町(赤瀬鼻) |
〔道路(車道)〕 | |
名 称 | 位 置 |
しまやまじま 島山島線(追加) |
起点-長崎県下県郡美津島町大山大字玉調 |
終点-長崎県下県郡美津島町島山 | |
〔道路(歩道)〕 | |
名 称 | 位 置 |
飯盛山線(追加) | 起点-長崎県下県郡美津島町黒瀬字柳ケ浦 |
終点-長崎県下県郡美津島町昼ケ浦字飯モリ |