(参考資料2)

小規模な実証調査が可能と考えられるダイオキシン類汚染土壌浄化技術の概要



技術名

超臨界水酸化法

応募企業

(株)神戸製鋼所

原理

 

 高温高圧(400℃、25MPa)で超臨界状態の水が持つ、溶解特性と分解特性を利用し、汚染土壌中のダイオキシン類を溶出し、酸化的に分解する。

浄化実績

 

 50〜12,000pg-TEQ/gのダイオキシン類を含有する土壌を10pg-TEQ/g未満に浄化した実績がある。
 

 

技術名

メカノケミカル法

応募企業

住友金属工業(株)

原理


 

 高速で回転するボールミルを用いて物質を粉砕する際に、化合物の結合状態が化学的に活性化されることを利用して、非加熱・常圧条件で、汚染土壌をアルカリ性の資材とともに脱塩素処理して無害化する。

浄化実績

 

 390〜2,200pg-TEQ/gのダイオキシン類を含有する焼却灰を1pg-TEQ/g未満に浄化した実績がある。
 
 

技術名

真空加熱分解法

応募企業

(株)豊栄商会

原理


 

 汚染土壌を減圧(10-2〜10-3Torr)しつつ加熱(600〜800℃)することにより、ダイオキシン類の再合成を防ぎつつ熱分解するとともに、土壌中の砒素、鉛、カドミウム等の重金属類も減圧下で蒸発させて分離回収することができる。

浄化実績

 

 24,000pg/gのダイオキシン類を含有するシュレッダーダストを0.8pg/g(検出下限値)未満に浄化した実績がある。
 
 

技術名

バイオレメディエーション法

応募企業

メルシャン(株)、若尾建設(株)

原理
 

 白色腐朽菌が生産する菌体外酵素を利用して汚染土壌中のダイオキシン類を分解する。

浄化実績

 

 30日間の処理により、59ng-TEQ/gのダイオキシン類を含有する飛灰を19ng-TEQ/gに浄化した実績がある。