(参考資料1)

現地実証調査の実施が可能と考えられるダイオキシン類汚染土壌浄化技術の概要



技術名

溶融固化法(ジオメルト法)

応募企業
 

(株)アイエスブイジャパン、宇部興産(株)、(株)鴻池組、(株)日本総合研究所、(株)間組

原 理





 

 地中に設置した容器内に汚染土壌を入れて電極を設置する。電極に通電し、発生した高熱(1600〜2000℃)により土壌を溶融し、土壌中のダイオキシン類等の有機化合物を熱分解して二酸化炭素等の安全な物質にする。
 土壌中の水分の蒸発や有機物の熱分解により生じた二酸化炭素等のガスは、溶融される土壌の上部に設置した覆いにより捕集され、再加熱器に送られて850℃以上の温度で分解処理される。

浄化実績

 

 5,700pg-TEQ/gのダイオキシン類を含有する土壌を0.027pg-TEQ/gまで浄化した実績がある。
 

 

技術名

アルカリ触媒化学分解法(BCD法)

応募企業

(株)荏原製作所

原 理







 

 汚染土壌に安全なアルカリ性試薬(重曹(じゅうそう)(NaHCO):食品添加物として、パンやビスケット等の製造にも使用される。)を添加・混合し、反応器中で350〜400℃に加熱することにより、土壌中ダイオキシン類の塩素を除去して無害化する。また同時に、脱塩素化されなかった、ごく微量のダイオキシン類も土壌から蒸発し、ガスとして捕集する。
 土壌から分離したダイオキシン類は、冷却によりガスを液化して回収する。回収した極微量のダイオキシン類はアルカリ性試薬を添加し、300℃以上の条件で無害化する。

浄化実績

 

 6,400pg-TEQ/gのダイオキシン類を含有する土壌を12pg-TEQ/gまで浄化した実績がある。