資料2 |
伊勢志摩国立公園の公園区域及び公園計画の変更案の概要
〈これまでの主な経緯〉
昭和21年11月20日 | 公園区域の指定 |
昭和27年 3月 1日 | 特別地域の指定 |
昭和52年 2月 8日 | 公園区域及び公園計画の全般的な見直し(再検討) |
昭和60年 1月31日 | 公園区域及び公園計画の変更(点検1) |
昭和63年 7月23日 | 公園計画の変更(点検2) |
平成 6年 2月15日 | 公園計画の変更(点検3) |
〈公園の概要〉
・区 域 | : | 三重県中央部に位置し,紀伊半島の東端に突出した志摩半島の大部分を占めている。その区域は,紀伊半島東端の志摩海岸から,その西につながる南島町の海岸まで,内陸部では,伊勢神宮及び宮域林一帯が含まれており,おおよそ南北40km,東西50kmにわたっている。 |
・景観の特徴 | : | 繊細で優美な海岸線と,穏やかな湾内に浮かぶ真珠貝の養殖筏や海女の姿,伊勢神宮などの古い歴史文化の融合した景観が,本公園の特色である。 公園内の大部分の地域がなだらかな丘陵や台地であり,最高峰は朝熊山(標高555m)である。 沿岸部は,典型的なリアス式海岸で,鳥羽湾,的矢湾,英虞湾等の奥深い入り江と,散在する大小多数の島々が,繊細で優美な景観を見せている。一方,五ヶ所湾等の熊野灘に面する海岸は,南に向かうほど山の迫る険崖となっており,随所に波の浸食作用による海食崖や海食洞などの特殊地形が点在する。 これらの自然景観に加え,英虞湾を中心とする真珠貝の養殖筏,アワビやサザエなどをとる海女の姿,伊勢神宮などの古い歴史を背景とした独特の人文的景観が彩りを添えている。 自然の作った美しさと,人の作った歴史文化の融合した景観が,本公園の特色である。 |
・動植物 | : |
住民の生活圏と公園区域とが重なっているため,植生は二次林や人工林の占める割合が高くなっているものの,内陸部の伊勢神宮宮域林では,イチイガシを中心にコジイ,サカキ等で構成される常緑広葉樹の自然林が残っている。また,海岸の断崖や急斜面には,トベラ,シャリンバイ等の低木林が発達している。 動物は,伊勢神宮宮域林を中心にシカ,イノシシ,ニホンザル等が生息している。沿岸部ではミサゴ,ウミウ,オオミズナギドリ等の鳥類が生息しており,河口部ではカモ類,サギ類,シギ類等が見られる。また,伊勢湾の入り口にあたる神島は,サシバ,ハチクマ等のタカ類の渡りのコースとなっている。 |
・利用形態 | : | 京阪神や中京方面からの交通の便がよく,古くから「伊勢参り」で有名な伊勢神宮への参拝,海水浴等の海浜レジャー,イセエビやアワビに代表される海産物の味覚探訪などを主目的として,平成9年には約1,300万人の利用者が訪れている。 |
変 更 前 |
特 別 地 域 | 普通地域 | |||
17,495(31.5) | 38,054 (68.5) | ||||
特別保護地区 | 第1種特別地域 | 第2種特別地域 | 第3種特別地域 | ||
944( 1.7) | 1,084( 2.0) | 6,686(12.0) | 8,781(15.8) | ||
公 園 区 域 55,549(100) | |||||
変 更 後 |
特 別 地 域 | 普通地域 | |||
17,509(31.5) | 38,035 (68.5) | ||||
特別保護地区 | 第1種特別地域 | 第2種特別地域 | 第3種特別地域 | ||
944( 1.7) | 1,084( 2.0) | 6,691(12.0) | 8,790(15.8) | ||
公 園 区 域 55,544(100) |