有珠山火山活動に伴う環境庁の対応

平成12年4月3日現在
有珠山火山活動環境庁対策本部

1 環境庁内の対応体制

(1) 本庁
 3月31日(金)15時30分環境庁内に「有珠山火山活動環境庁対策本部」(本部長:事務次官)を設置。
(2) 出先機関
[1] 3月29日17時、西北海道国立公園・野生生物事務所(札幌市)に「有珠山火山活動現地連絡本部」(本部長 和田所長)を設置。現地情報の収集、関係機関との密接な連携に当たる。また、現地(伊達市役所)で開催される「有珠山現地連絡調整会議」に参画。
[2] 3月31日15時30分、噴火(13時10分)に伴い、同上「連絡本部」を「環境庁有珠山活動現地対策本部」に変更。
[3] 3月31日15時30分、噴火(13時10分)に伴い、伊達市内に「環境庁現地連絡事務所」を設置。現地(伊達市役所)で開催される「有珠山噴火非常災害現地対策本部合同会議」(有珠山噴火非常災害現地対策本部:国土庁総括政務次官本部長)に参画。

2 対応状況(項目別)

(1) 自然環境・国立公園関係(担当 自然保護局国立公園課)
[1] 国立公園利用者の安全確保
 公園利用施設(宿舎、歩道、ロープウエー等)については、施設管理者や市町村により休止,立入禁止措置が行われている。
[2] 国立公園利用施設の被害状況把握
 現時点に於いては立入禁止となっているため、詳細把握不能。
(2) 大気・水質環境関係(担当 大気保全局大気規制課、水質保全局水質管理課)
[1] 大気環境
 有珠山周辺には、14カ所の大気測定局が設置されて硫黄酸化物等の継続監視が行われている。(北海道等)現在までの所、観測では異常値は出ていない。
 今後、北海道等との連携をはかりつつ、必要に応じ新規測定局の設置、測定項目の追加などを検討し、大気環境の監視に万全を期す。
[2] 水質環境
 洞爺湖は、虻田町の水道水源として利用されている。今後、火山活動による火山灰による懸濁物質の増加、PHの変化等が懸念されることから、北海道等との連携をはかりつつ、水質環境の監視に万全を期す。

3 対応状況(時系列)

[1]  3月29日17時、西北海道国立公園・野生生物事務所(札幌市)に「有珠山火山活動現地連絡本部」(本部長 和田事務所長)を設置。現地情報の収集、関係機関との密接な連携に当たる。また、現地(伊達市役所)で開催される「有珠山現地連絡調整会議」に参画。
[2]  3月31日(金)15時30分環境庁内に「有珠山火山活動環境庁対策本部」(本部長:事務次官)を設置。17時第1回本部会議開催。
[3]  3月31日15時30分、噴火(13時10分)に伴い、同上「連絡本部」を「環境庁有珠山活動現地対策本部」に変更。
[4]  3月31日15時30分、噴火(13時10分)に伴い、伊達市内に「環境庁現地連絡事務所」を設置。現地(伊達市役所)で開催される「有珠山噴火非常災害現地対策本部合同会議」(有珠山噴火非常災害現地対策本部:国土庁総括政務次官本部長)に参画。
[5]  3月31日より4月1日、環境総括政務次官を団長とする自然保護、大気、水質担当官からなる調査団を現地に派遣、現地情報、環境情報を把握。
[6]  4月1日、国土庁長官を団長とする政府調査団の一員として自然保護局計画課専門官を派遣。
[7]  4月3日、「有珠山火山活動環境庁対策本部」第2回会議を開催。