柳本環境総括政務次官有珠山現地出張報告
平成12年4月1日

1.視察内容等

(1)  午前8時30分、有珠山噴火非常災害現地対策本部(伊達市役所内)を訪問。本部長(増田国土庁総括政務次官)から噴火状況について説明を受ける。また、モニターテレビで噴火の状況把握。
(2)  午前9時、有珠山噴火非常災害現地対策本部合同会議(第2回)に出席し、本部長に続く挨拶で本部を激励するとともに環境庁の対応について報告。特に大気、水質のモニタリングに努力したいと発言。
(3)  10時半、伊達市地方環境監視室を訪問し、佐藤室長より大気環境観測状況の説明を受ける。
(4)  伊達市から避難勧告区域内を許可を得て通過し、車中から有珠山の噴火状況を視察。
(5)  11時、壮瞥町役場を訪問し、山中町長を激励。国立公園でもあり環境庁もいろいろ協力したいと発言。
(6)  11時過、壮瞥町の洞爺湖湖岸を歩いて、湖水、降灰状況等を視察。
(7)  壮瞥町から洞爺湖畔を通過して千歳に向かう途中、車を止めて対岸の噴火状況を視察。

2.所感

(1)  公園利用に関しては避難勧告がなされ、施設も休止している。今後被害状況の把握が必要。
(2)  大気環境の観測については、14箇所の大気測定局が設置されて硫黄酸化物等の継続監視が行われており、現在までのところ異常値は観測されていない。
 今後、北海道等との連携を図りつつ、必要に応じ新規測定局の設置、測定項目の追加などを検討し、監視に万全を期すこととすべき。
(3)  水質環境について、洞爺湖は虻田町の水道水源として利用されている。今後、火山活動による火山灰による懸濁物質の増加、PHの変化等が懸念されることから、北海道等との連携を図りつつ、水質環境の監視に万全を期すこととすべき。