平成20年6月3日
再生循環 総合政策

平成20年版環境・循環型社会白書について「低炭素社会の構築に向け転換期を迎えた世界と我が国の取組」「循環型社会の構築に向け転換期を迎えた世界と我が国の取組」

 平成20年版環境・循環型社会白書は、本日閣議決定され、国会に提出されました。
 今回の総説は、低炭素社会と循環型社会について、それぞれの構築に向け転換期を迎えた世界と我が国の取組をテーマとしています。
 白書の内容を広く国民に普及させ、環境保全に関する意識の啓発を図るため、全国9 カ所で「白書を読む会」(白書説明会)を開催します。

1 平成20年版環境・循環型社会白書の概要

 今回の白書は、それぞれ「低炭素社会の構築に向け転換期を迎えた世界と我が国の取組」、「循環型社会の構築に向け転換期を迎えた世界と我が国の取組」を総説のテーマとしました。

○ 「低炭素社会の構築に向け転換期を迎えた世界と我が国の取組」 では、昨年12月の気候変動枠組条約第13回締約国会議において採択されたバリ行動計画の下、低炭素社会の構築に向けて歩む世界の潮流について紹介するとともに、我が国の取組や国際貢献について述べ、本年7月に開催される北海道洞爺湖サミットに向けて、国民の理解・関心を呼び掛けるものとなっています。具体的には、経済社会から私たちの暮らし、低炭素化の柱となる革新的技術、世界各国への普及方策などについて幅広く取り上げ、地球温暖化対策の全体像を明らかにしています。

○ 「循環型社会の構築に向け転換期を迎えた世界と我が国の取組」 では、本年3月に閣議決定された第2次循環型社会形成推進基本計画の内容に沿って、「地域循環圏」や低炭素・自然共生社会づくりとの連携について記載しており、これらについて示唆に富む江戸期の社会から振り返り、「もったない」の考え方に即した暮らしぶりなどを紹介しています。また、我が国の廃棄物問題等の経験を踏まえ、衛生的なし尿の活用や浄化槽等の我が国が生み出してきた技術・システムを発信し、アジア循環圏の構築に向けて国際協力にいかしていくことなどを記述しています。

全体構成

平成19年度 環境の状況
平成19年度 循環型社会の形成の状況
第1部 総説
総説1
低炭素社会の構築に向け転換期を迎えた世界と我が国の取組
第1章
 すべての国が力を合わせて取り組む地球温暖化対策
第2章
 低炭素社会の構築に向けて歩む世界の潮流
第3章
 低炭素社会の構築に向けた我が国の取組と国際貢献
むすび
 低炭素社会の構築に向け、転換期を迎えた世界
総説2
循環型社会の構築に向け転換期を迎えた世界と我が国の取組
第1節
 循環型社会の構築に向け転換期を迎えた世界と我が国の取組
第2節
 循環型社会の歴史
第3節
 地域からの循環型社会づくり
第4節
 東アジアの循環型社会構築に向けた展望と我が国の協力
むすび
 転換期を迎えた世界において我が国が果たすべき役割
第2部 環境・循環型社会の形成の状況と政府が環境の保全・循環型社会の形成に関して講じた施策
第1章
 地球環境の保全
第2章
 大気環境の保全
第3章
 水環境、土壌環境、地盤環境の保全
第4章
 廃棄物・リサイクル対策などの物質循環に係る施策
第5章
 化学物質の環境リスクの評価・管理に係る施策
第6章
 自然環境の保全と自然とのふれあいの推進
第7章
 各種施策の基盤、各主体の参加及び国際協力に係る施策
平成20年度 環境の保全に関する施策
平成20年度 循環型社会の形成に関する施策

2 「図で見る環境・循環型社会白書」及びこども向け冊子の作成・配布 

 白書の内容を広く国民に普及させ、環境保全や循環型社会の形成に関する意識の啓発を図ることを目的に、白書の公表に合わせ、その内容について図表を中心に分かりやすく要約し、多くの人々に親しんでいただけるよう編集した「図で見る環境・循環型社会白書」を作成しました。
 とりわけ、次代を担う青少年に対しては、普及啓発を重点的に行う必要があると考え、「図で見る環境・循環型社会白書」を都道府県等の教育委員会を通じ全国の中学校及び高等学校に配布します。
 また、小・中学生向けに、白書の内容をさらにやさしく説明した冊子も今後作成し、全国の小・中学校に配布する予定です。

3 白書の入手方法 

  • 「平成20年版環境・循環型社会白書」
    <1部 3,000円(税込)>
    一般の書店で購入できます(6月4日発行予定)。
  • 「平成20年版図で見る環境・循環型社会白書」
    <1部 380円(税込、振込手数料・送料別)>
    希望者には日経印刷(株)から実費により頒布します。
*1 電子媒体の掲載 :
 環境省のホームページ(http://www.env.go.jp/policy/hakusyo/)において「平成20年版環境・循環型社会白書」、「平成20年版図で見る環境・循環型社会白書」等を追って掲載する予定です。
*2 こども向けの白書については、作成次第、別途記者発表を行う予定です。
*3 その他のお問い合わせ :
 日経印刷(株)(営業部)までお電話ください。(電話03-3263-0583)

4 「白書を読む会」(白書説明会)の開催 

 環境省では、全国9カ所で「白書を読む会」を開催します。この会では、今年の白書について、総説の内容を中心に、テーマやねらいなどを執筆担当者が直接解説し、会場参加者と質疑応答を行います(入場無料)。
 各説明会の日程については、別添のとおりです。

添付資料

連絡先
環境省総合環境政策局環境計画課
企画調査室
電話番号:03-3581-3351(代表)
直通:03-5521-8328
室長:細野 宏(内線6227)
課長補佐:並木光行(内線6250)
担当:牧野・勝谷(内線6281,6256)
大臣官房廃棄物・リサイクル対策部
企画課循環型社会推進室
直通:03-5521-8336
室長:川上 毅(内線6898)
課長補佐:岩山・清水(内線6899,6820)
担当:松本・鈴木(内線6819)