平成17年6月15日
水・土壌
平成17年度有明海貧酸素水塊広域連続観測の実施について
環境省では、平成16年度から、農林水産省九州農政局及び水産庁と連携して有明海における貧酸素水塊の広域連続観測を実施し、貧酸素水塊の発生機構の解明、発生予察、被害防止対策の検討を行っています。
平成17年度も6月上旬から9月下旬まで観測を実施することとしており、ほぼリアルタイムで観測データを公表するホームページを新たに開設しました。
平成17年度も6月上旬から9月下旬まで観測を実施することとしており、ほぼリアルタイムで観測データを公表するホームページを新たに開設しました。
- 調査の目的
近年、有明海ではアサリ、タイラギ、アゲマキ等、貝類の資源状態が著しく低下してきており、この要因の一つとして貧酸素水塊が関与している可能性があります。
また、有明海及び八代海を再生するための特別措置に関する法律第18条第6項において、「有明海等における貧酸素水塊等の発生機構に関する調査」を実施するとされており、本調査は、貧酸素水塊の発生機構の解明、発生予測技術の開発及び発生した場合の被害軽減対策を検討することを目的として、平成16年度から、環境省、農林水産省九州農政局、水産庁が連携して調査地点を分担し、相互にデータを共有することとして計画・実施しています。 - 調査の実施場所
有明海湾奥部及び諫早湾(添付資料参照) - 調査の内容
1)貧酸素水塊発生機構解明調査(実施機関:環境省水環境部閉鎖性海域対策室)
(担当:(独)水産総合研究センター西海区水産研究所)観測項目 : 表層から底層の4〜5層の水温・塩分・溶存酸素・クロロフィルa・濁度・底層の流向・流速 観測点数 : P1、P6の2点 観測期間 : 平成17年6月上旬〜9月下旬 2)貧酸素水塊漁業被害防止対策のうち、貧酸素水塊連続観測調査システムの開発(実施機関:水産庁増殖推進部漁場資源課)
担当:(独)水産総合研究センター西海区水産研究所
協力:有明4県水産試験研究機関観測項目 : 底層の水温・塩分・溶存酸素等 観測点数 : 12点 観測期間 : 平成17年6月上旬〜9月下旬 3)貧酸素現象調査(実施機関:農林水産省九州農政局)
(担当:九州農政局諫早湾干拓事務所)[1] 自動昇降装置による鉛直連続観測 観測項目 : 海面から海底まで0.5m毎の水温・塩分・溶存酸素・濁度・クロロフィルa等 観測点数 : 諫早湾内の6点 観測期間 : 通年 [2] 自動観測装置による連続観測 観測項目 : 表層(海面下1.0m)及び底層(海底上0.2m)の水温・塩分・溶存酸素・濁度・流向・流速 観測点数 : D、Fの2点 観測期間 : 平成17年7月上旬〜9月下旬 - データ収集と公表
環境省の2観測点及び水産庁の5観測点については、DoPa通信網を用いたテレメトリーシステムにより30分ごとにデータを収集します。
観測データは、(独)水産総合研究センター西海区水産研究所有明海・八代海漁場環境研究センターが下記のホームページを通じて公表します。
九州農政局の6観測点についても同様にテレメトリーシステムにより1時間毎にデータを収集し、諫早湾干拓事務所がホームページを通じて公表します。
また、平成16年度の観測結果についてもそれぞれのホームページから閲覧が可能です。 - 備考
添付資料
- (別紙)有明海貧酸素水塊広域連続観測観測地点[PDFファイル 188KB] [PDF 188 KB]
- (別紙)有明海貧酸素水塊広域連続観測ホームページ(有明海)[PDFファイル 227KB] [PDF 226 KB]
- (別紙)有明海貧酸素水塊広域連続観測ホームページ(諫早湾)[PDFファイル 221KB] [PDF 220 KB]
- 連絡先
- 環境省環境管理局水環境部水環境管理課閉鎖性海域対策室
室長 :坂川 勉 (6660)
室長補佐:和田 雅人(6662)