平成8年11月26日
「ラムサールシンポジウム新潟−人と湿地と生きものたち」の開催について
「ラムサールシンポジウム新潟−人と湿地と生きものたち」が、今月28日から30日に新潟市で、環境庁のほか地元自治体、関係NGOにより構成される実行委員会の主催により開催される。本シンポジウムは、新潟市の佐潟が日本で10番目のラムサール条約登録湿地となったことを機に、日本の湿地保全の実状を見直し、全国の湿地保全に関する情報、経験及び技術を交換して緊密な協力関係を築き、またラムサール条約登録湿地としての佐潟の意義と役割を問い直すことを目的として開催される。
シンポジウムは、全国から自治体も含めた湿地保全に関わる人々約300 名の参加、56名の事例報告等が予定されており、幅広い事例研究発表、議論を通じて、日本の湿地保全の推進に大きな役割を果たすことが期待されている。
シンポジウムは、全国から自治体も含めた湿地保全に関わる人々約300 名の参加、56名の事例報告等が予定されており、幅広い事例研究発表、議論を通じて、日本の湿地保全の推進に大きな役割を果たすことが期待されている。
1.会議名称
ラムサールシンポジウム新潟 −人と湿地と生きものたち
2.日程
平成8年11月28日(木)〜30日(土)
3.開催地
新潟市万代市民会館/新潟市民プラザ
4.主催者
「ラムサールシンポジウム新潟」実行委員会
委員長:長谷川義明新潟市長
(環境庁/新潟県/新潟市/ラムサールシンポジウム新潟地域実行委員会/国際湿地保全連合日本委員会/ラムサールセンター)
5.趣旨
(1)日本の湿地の保全及び管理に関する科学・技術的な知見の交換
(2)上記に関する情報と人のネットワークの確立
(3)日本のあらゆる湿地に関する情報の集積
(4)新潟県・新潟市における「ラムサール条約」及び「湿地のワイズユース」の普及啓発
*プログラムは後述。
*参加希望は、新潟地域実行委員会まで。
新潟地域実行委員会事務局:〒950 新潟市花園2-1-16立花ビル
新潟地域総合研究所内
TEL 025-245-1207/FAX025-245-1324
ラムサールシンポジウム新潟/日程・プログラム(予定) 11月28日(木) 10:00〜12:30 開会 ・議長報告 「ラムサールシンポジウム新潟」開催の背景、意義、その目標 磯崎博司(岩手大学人文社会科学部助教授/ラムサールセンター会長) ・基調講演 (1) 湿地はなぜ重要か−日本の湿地の特色と価値、機能 辻井達一(釧路国際ウェットランドセンター技術委員長/ 北星学園大学教授) (2) ラムサール条約の発展と歴史 小林聡史(釧路国際ウェットランドセンター/前ラムサール条約事務局) (3) 渡り性水鳥と湿地の保全 小林 光(環境庁自然保護局野生生物課長) (4) 湿地のシンボルとしての水鳥保護とNGOの役割 阿部 學(新潟大学農学部教授/国際湿地保全連合日本委員会副会長) (5) 新潟平野の歴史−湿地の賢明な利用をめぐって 大熊 孝(新潟大学工学部教授/新潟の水辺を考える会会長) 13:30〜17:30 セッション1:「湿地」 ・基調報告 (1) 湿地の定義と分類 菰田 誠(ラムサール条約科学技術検討委員会メンバー) (2) 宇宙からみた世界の湿地 安岡善文(国立環境研究所地球環境研究センター総括研究管理官) ・事例研究、活動報告 11月29日(金) 9:15〜12:30 セッション2:「人」 ・基調報告 (1) 北海道の湿原の変遷と現状 矢部和夫(札幌市高等専門学校講師・環境デザイン) (2) 湿地をめぐる法システム 磯崎博司(岩手大学人文社会科学部助教授) ・事例研究、活動報告 13:30〜17:00 セッション3:「生きものたち」 ・基調報告 (1) 水生植物の現状と保全 角野康郎(神戸大学理学部助教授) (2) 豊かな湿地の指標鳥としてのガンとその生息地の保護 呉地正行(日本雁を保護する会会長) ・事例研究、活動報告 18:00〜20:00 公開シンポジウム「佐潟ラムサール登録記念講演会」 ・講演「ラムサール条約とは」 小林聡史 (釧路国際ウェットランドセンター/前ラムサール条約事務局) ・ロールプレイ「湿地はだれのもの」 市民有志 ・講演「In Our Nature - 人と自然 C.W.ニコル 11月30日(土) 7:30〜12:00 エクスカーション(佐潟、瓢湖、福島潟、鳥屋野潟) 13:30〜16:45 セッション4:「佐潟」 ・事例報告 16:45〜17:00 閉会
- 連絡先
- 環境庁自然保護局野生生物課
課長 小 林 光 (6460)
担当 小山、山本(6465)