令和元年12月6日
総合政策

(仮称)鰺ヶ沢洋上風力発電事業計画段階環境配慮書に対する環境大臣意見の提出について

 環境省は、6日、「(仮称)鰺ヶ沢洋上風力発電事業計画段階環境配慮書」(INFLUX次世代電力環境資源洋上風力発電株式会社)に対する環境大臣意見を経済産業大臣に提出した。
 本事業は、青森県西津軽郡鰺ヶ沢町の地先の海域において、最大で総出力約432,000kWの風力発電所を設置するものである。
 環境大臣意見では、(1)対象事業実施区域の設定に当たっては、引き続き青森県と積極的に情報共有、意見交換等を実施した上で、ゾーニングマップ等を踏まえて検討すること、(2)既存の風力発電設備等に対するこれまでの調査等から明らかになっている情報の収集や他事業者との情報交換等に努め、本事業との累積的な影響について、適切な予測及び評価を行うこと。また、重大な影響が懸念された場合は、適切な環境保全措置を講ずること、(3)渡り鳥及び希少猛禽類について、風力発電設備への衝突事故及び移動経路の阻害等による鳥類への影響が懸念されるため、専門家等からの助言を踏まえた適切な調査、予測及び評価を行い、鳥類への影響を回避又は極力低減すること等を求めている。

1.背景

 環境影響評価法及び電気事業法は、出力10,000kW以上の風力発電所の設置又は変更の工事を対象事業としており、環境大臣は、提出された計画段階環境配慮書※について、経済産業大臣からの照会に対して意見を述べることができる。
 今後、経済産業大臣から事業者であるINFLUX次世代電力環境資源洋上風力発電株式会社に対して、環境大臣意見を勘案した意見が述べられ、事業者は、意見の内容を検討した上で事業計画を決定し、事業段階の環境影響評価(環境影響評価方法書、準備書、評価書)を行うこととなる。

※計画段階環境配慮書:配置・構造又は位置・規模に係る事業の計画段階において、重大な環境影響の回避・低減についての評価を記載した文書。

2.事業の概要

・事業者   INFLUX次世代電力環境資源洋上風力発電株式会社

・事業位置  青森県西津軽郡鰺ヶ沢町の地先の海域(事業実施想定区域面積 約4,785ha)

・出力    最大約432,000kW(9,500kW12,000kW×36基~45基)

3.環境大臣意見

別紙のとおり。

(参考)環境影響評価に係る手続

 ・令和元年10月24日  経済産業大臣から環境大臣に意見照会

 ・令和元年12月6日  環境大臣から経済産業大臣に意見提出

添付資料

連絡先

環境省大臣官房環境影響評価課環境影響審査室

  • 代表03-3581-3351
  • 直通03-5521-8237
  • 室長坂口芳輝(内線 6231)
  • 室長補佐鈴木清彦(内線 6233)
  • 担当切川卓也(内線 6238)
  • 担当坂本万純(内線 6235)