平成30年7月26日
地球環境

商業施設や金融機関、複合施設等が参画する地域一体となったクールシェア推進モデル事業(第2報)~CO2削減と熱中症対策を推進する「クールシェアin日本橋」本日開始~

温暖化対策のための国民運動「COOL CHOICE」では、これまで、商業施設や公共施設を中心に実施してきたクールシェアについて、初めて、オフィスと飲食店舗等が併設される複合施設や郵便局、メガバンクなどが参加する地域一体型となったクールシェア推進モデル事業「クールシェアin日本橋」を、本日7月26日から8月9日までの15日間、東京都中央区日本橋周辺で実施します。
今回のモデル事業では、複合施設や郵便局など新たな業種の参加により、参加施設がこれまでの8施設から39施設と約5倍に増加(イベント実施区域での事務局推薦を除く参加状況)したほか、クールシェアの統一ポスターやステッカー、POP等を配布することにより、地域一体的な「気軽にひと涼み」できる空間を創出します。
クールシェアは、温暖化の適応策の一つである熱中症対策にもつながり、環境面でのインバウンド対策としても効果的であり、2012年からこれまでの間において、19自治体では独自に地域版クールシェアマップを作成するなど取組を進めています。
これらの取組をより全国に広げるなどしてクールシェアをより一層推進するため、新たな業種の参加を得たモデル事業を日本橋地区で実施し、日本橋に訪れる方々を対象とした意識調査を実施するとともに、クールシェアの統一ポスター等を製作するなどして広く情報を発信し、「真夏の地域のおもてなし」として、クールシェアの輪を広げていきます。

1.地域一体型クールシェア推進モデル事業「クールシェアin日本橋」の概要

【日時】平成30年7月26日(木)~8月9日(木)

【場所】東京都中央区日本橋周辺の店舗・施設

【実施店舗】日本橋三越本店、日本橋髙島屋、COREDO日本橋、COREDO室町、YUITO日本橋室町野村ビル、東京建物日本橋ビル、日本橋三井タワー、三井住友銀行日本橋支店、日本橋界隈の郵便局(19局)、日本橋地区アンテナショップ9店舗(ここ滋賀、日本橋長崎館、日本橋ふくしま館、日本橋とやま館、奈良まほろば館、三重テラス、富士の国やまなし館、にほんばし島根館、ブリッジにいがた)

【概要】これまで公共施設や商業施設の一部で行っていたクールシェアについて、地域全体でクールシェアの統一サインを掲示するなどして、「気軽に涼める」空間を街として創出するモデル的取組。

今回の取組では、初めて、オフィスと飲食店舗等が併設される複合施設やメガバンク、郵便局、アンテナショップがクールシェアスポットとして登録参加しており、地域イベントのECOEDO日本橋とも連携。クールシェアの統一表示により地域一体的なクールシェア空間を創出します。

真夏の地域による「新たなおもてなし」により、より多くの方々が、自宅のエアコンで涼むのではなく、街中で涼むことにより家庭でのCO2削減になるとともに、熱中症対策にもなります。

クールシェアは、温暖化の適応策の一つである熱中症対策にもつながり、環境面でのインバウンド対策としても効果的であり、2012年の実施以降、19自治体では独自に地域版クールシェアマップを作成するなど取組を進めています。

これらの取組を全国に広げるなどクールシェアをより一層推進するため、新たな業種の参加を得たモデル事業を日本橋地区で実施します。事業期間中には、日本橋を訪れた方を対象とした意識調査を実施するとともに、クールシェアの統一ポスター等を製作するなどして広く情報を発信し、「真夏の地域のおもてなし」として、クールシェアの輪を広げていきます。

今後、地域の商店街などへも広げていく予定でおり、本モデル事業を参考に、各地域でそれぞれの取組を展開頂きたいと考えています。

暑い夏だからこそ、自宅のエアコンで涼むだけでなく、街中や郊外にお出かけして涼を分かち合うことで、少しでも家庭でのエアコン消費量を減らす。それで多くの方々が集まれば、環境にも地域の経済にも貢献する。

今年の夏は、「暑い夏だからこそ、クールシェアスポットで涼む」を合言葉にクールシェアを推進していきます。

2.本日開催の「クールシェア in 日本橋」キックオフイベント

【日時】平成30年7月26日(木)11時~

【場所】日本橋三越本店新館日本橋口

【概要】各実施店舗の代表者の方や熱中症の専門家、スポーツ関係者を招いたキックオフイベントを実施

【主催】環境省(地球温暖化対策の国民運動「COOL CHOICE」、熱中症予防声がけプロジェクト)

【協力】日本百貨店協会、ECOEDO日本橋実行委員会、クールシェア事務局(多摩美術大学環境デザイン学科)、熱中症予防声がけプロジェクト実行委員会

【出席者】

主催者代表:環境省 森下地球環境局長

実施店舗等:日本百貨店協会専務理事 山崎茂樹、日本橋三越本店 業務推進ディビジョン長 松本進、日本橋髙島屋 総務部長兼副店長 佐藤崇、三井不動産日本橋街づくり推進部長 七尾克久、野村不動産株式会社ビルディング事業二部長 江口裕之、三井住友銀行執行役員 平尾賢二、同日本橋支店長 安部克也、日本橋郵便局長 三島由美、日本橋南郵便局長 小林徹 計9名

ゲスト:クールシェア事務局 堀内正弘代表(多摩美術大学環境デザイン学科教授)、熱中症予防声がけプロジェクト実行委員会 三宅康史委員長(帝京大学医学部救急医学講座教授、帝京大学医学部附属病院高度救命救急センター長)

スペシャルゲスト:

千葉 真子(パリ世界陸上銅メダリスト)

寺川 綾(ロンドン五輪競泳銅メダリスト)

備考:イベント終了後、メディアツアー等を実施

3.各施設の取組及びコメント(事例別)

1)オフィスと飲食店舗等のある複合施設の例(今回初めての事例)

【YUITO日本橋室町野村ビル】(初参画)

(施設の取組)

・1階の休憩スペースにクールシェアスポットの目印として風鈴を飾った櫓を設置、また同所及び館内1F・B1F出入口にPOP等を掲出

・1階共用部に日本の伝統的な夏の風物詩「釣りしのぶ」と江戸提灯、葦簀(よしず)囲いをあしらった装飾を配置し涼を演出

・建物東路面のショーウィンドウでも「金魚」、「花火」等をテーマに装飾

(施設からのコメント)

・モデル事業の趣旨に賛同し、商業店舗エリアでクールシェアに初めて参加しています。
飲食店舗では「ECOEDO日本橋」の企画で金魚スイーツ等を提供している他、毎年好評をいただく浴衣とディナーのセットプラン「ゆかた de YUITO」(事前予約制)もご用意しておりますので、YUITOで夏の涼をお楽しみください。

【東京建物日本橋ビル】(初参画)

(施設の取組)

・東京メトロ日本橋駅に直結するB1Fのスペースに休憩用のベンチ・椅子を設置。

・館内B1F、1Fの出入り口にPOP等を掲出。

(施設からのコメント)

・B1Fの飲食店舗フロアの一部でクールシェアに初めて参加しています。当ビルのB1F飲食店舗エリア(ICCHO日本橋)では涼しげな飲料なども提供していますので、クールシェアと合わせてぜひお立ち寄りください。

2)金融機関・郵便局の例(今回初めての事例)

【三井住友銀行日本橋支店】(初参画)

(店舗の取組)

・店舗内の一部を休憩エリアとして活用できるように、店舗内を顧客エリアとクールシェアエリアに分けて、営業時間内において一部店舗内を開放

・なお、店舗開放に際して、出入り口付近に休憩用の椅子を設置するとともに、POP等を掲出

(店舗からのコメント)

・東京2020オリンピック・パラリンピック競技大会まで2年を切った中で、店舗としてどのような貢献できるか様々な検討を行っているところ。クールシェアへの参加は、CO2削減や熱中症対策にもつながる試みであり、大会成功に向けた協力の一つの形ではないかと考え、試験的に本事業に参加しました。

  

【日本橋郵便局ほか日本橋界隈の18郵便局】(初参画)

(局の取組)

・営業時間内に局内の一部を休憩及びおたより作成エリアとして活用できるように開放

・POPやポスター等を掲出

(局からのコメント)

・屏風型風鈴を設置し「涼」を演出しています。郵便発祥の地から「涼しさを暑中見舞はがき(かもめ~る)にのせて全国にお届けしてはいかがでしょうか。日本橋郵便局ほか18局が賛同しておりますので、お気軽にお立ち寄りください。

3)大型商業施設の例

【日本橋三越本店】

(店舗の取組)

・新館1F日本橋口に竹細工や大型金魚鉢を配置した"涼"の空間を演出。

・新館1階休憩所等にPOP等装飾物を掲出。

(店舗からのコメント)

・竹や金魚鉢を設置するなど涼を演出しています。店内でゆっくり涼んでください。

【日本橋髙島屋】

(店舗の取組)

・本館正面入口にて毎週土日の開店前に冷茶サービス実施中。(都合により中止にする場合がございます)

・館内約20箇所にPOP等を掲出

(店舗からのコメント)

・地下1階食料品では"涼"を感じる和菓子を取り揃えております。 

・7階呉服では2018Takashimayaゆかたコレクションを開催中です。

 

【COREDO日本橋・室町】

(店舗の取組)

・コレド日本橋の1F、コレド室町のB1Fをクールシェアエリアとします

(店舗からのコメント)

・レストラン街では、涼を感じるメニューを多数用意しています。店内でゆっくり涼んでください。

4)中小規模の店舗例

【日本橋地区アンテナショップ(ここ滋賀、日本橋長崎館、日本橋ふくしま館、日本橋とやま館、奈良まほろば館、三重テラス、富士の国やまなし館、にほんばし島根館、ブリッジにいがた)】(いずれも初参画)

(店舗の取組)

・店舗内の出入り口をクールシェアエリアとして開放

・POP等を掲出

(店舗からのコメント)

・店内でゆっくり涼んでください。

4.クールシェアの推進に向けたダウンロードツールの製作等

都道府県、政令市、中核市、特別区、特例市、保健所政令市の地球温暖化対策担当部局及び熱中症対策担当部局に対して、クールシェアの推進強化に向けた協力依頼を実施。クールシェアの普及推進のためのポスターやステッカー等のダウンロードツールを制作配布するとともに、数に限りがありますが、希望団体には一定数量を先着配布する予定。ダウンロードツールについては参考1をご参照ください。

また、クールシェアスポットについては、クールシェア事務局(多摩美術大学環境デザイン学科)と連携してデジタルマップ化をしており、温暖化対策の国民運動「COOL CHOICE」のHPから簡単にアクセスすることができるようにしています。

参考1 ≪クールシェアに関するポスター等のダウンロードツール≫

<ポスタータイプ> サイズB2版(タテ)、B3版(ヨコ) 

<ステッカー(再剥離可能)> サイズA5版

<三角POP> サイズW170mm×H120mm(仕上がりサイズ予定)

*基本的にはダウンロードツールでの配布となりますが、COOL CHOICEにご賛同いただいている自治体におかれましてはポスター・ステッカーを送付することも可能です。数に限りがございますので、ご希望に添えない場合がございますことご了承ください。

参考2 クールシェアとは

●クールシェア

オフィスや家庭で実施している「クールビズ」について、さらに一歩踏み込み、エアコンの使い方を見直し、涼を分かち合うのがクールシェアです。家庭や地域で楽しみながら節電に取組むことができます。


 夏の暑い日は家の電気使用量の半分以上をエアコンが占めています。家庭では、複数のエアコン使用をやめるべく1部屋に集まる工夫をしたり、公園や図書館などの公共施設を利用することで涼をシェアするなど、1人あたりのエアコン使用を見直すことがクールシェアの考え方です。熱中症対策にもつながるクールシェア、公共交通機関等を活用しての外出と街中でのひと涼みで、CO2削減と熱中症予防になります。真夏の新しいおもてなし、ぜひ、クールシェアを推進しましょう。

●シェアマップ

クールシェアスポットを地図に載せている、クールシェア事務局が管理している外部サイトになります。

●シェアマップイメージ図

●クールシェアスポット詳細情報イメージ図

参考3 地域一体型のクールシェアとは

これまでのクールシェアは、公共施設や商業施設中心に行われてきたところ。今回のモデル事業が実施される日本橋エリアでも、8施設のみが参加。

また、クールシェアの統一ポスターがないことも影響してか、日本橋地区でもクールシェアを実施している旨の表示をしている店舗はゼロ。外部利用者からは、参加店舗であっても、それがクールスポットであり、気軽にひと涼みできる場所であるかどうか、分かりづらい状況になっています。

今回、オフィスと飲食店舗等が併設される複合施設やアンテナショップ、メガバンクや郵便局などに対して声がけを行い、新たに参画を得たところ。クールシェアの統一ポスター、ステッカー、POP等による統一表示により、地域一体的なクールシェア空間を創出し、「気軽にひと涼み」できる空間を創出しています。

これにより、日本橋エリアでは、8施設のみの参加(事務局推奨スポットを除く)であったところ、39施設と約5倍の参加となっています。


【昨年と今年との比較(日本橋界隈)】

技研商事インターナショナル株式会社「MarketAnalyzer(tm)」で作成

【今回の参加店舗(全体マップ)】

技研商事インターナショナル株式会社「MarketAnalyzer(tm)」で作成

連絡先
環境省地球環境局地球温暖化対策課国民生活対策室
代表 03-3581-3351
直通 03-5521-8341
室長   林 俊宏  (内6725)
室長補佐 竹田 智宏 (内7740)
担当   山本 拓也 (内7757)