平成30年7月19日
地球環境

商業施設や金融機関、複合施設等が参画する地域一体となったクールシェア推進モデル事業~CO2削減と熱中症対策を推進するクールシェアを全国に展開~(第1報)

当省では、2012年より、夏の過ごし方の一つとして、エアコンの使い方を見直し、リビングで一緒に過ごしたり、避暑地や街に出て過ごすなど、涼を分かち合う「クールシェア」を推進しています。
これまで、商業施設や公共施設を中心に実施してきたクールシェアについて、初めて、オフィスと飲食店舗等が併設される複合施設や郵便局、メガバンクなどがクールシェアスポットとして登録参加するなど地域が一体的にクールシェアを実施するモデル的取組を7月26日から8月9日までの間、東京都中央区日本橋地区で実施します。また、これに際して、初日の26日11時から、日本橋三越本店新館正面入口において、著名人等によるキックオフイベント(プレス向け)を開催します(モデル事業の詳細等は26日に発表予定)。
クールシェアは、温暖化の適応策の一つである熱中症対策にもつながり、環境面でのインバウンド対策としても効果的であり、2012年の実施以降、20自治体では独自に地域版クールシェアマップを作成するなど取組を進めています。これらの取組をより全国に広げるなどしてクールシェアをより一層推進するため、新たな業種の参加を得たモデル事業を日本橋地区で実施し意識調査を実施するとともに、クールシェアの統一ポスター等を製作するなどして広く情報を発信し、「真夏の地域のおもてなし」として、クールシェアの輪を広げていきます。

1.地域一帯となったクールシェア推進モデル事業の概要

日時:平成30年7月26日(木)~8月9日(木)

場所:東京都中央区日本橋周辺の店舗・施設

概要:これまで公共施設や商業施設の一部で行っていたクールシェアについて、地域全体でクールシェアの統一サインを掲示するなどして、「気軽に涼める」空間を街として創出するモデル的取組。

今回の取組では、初めて、オフィスと飲食店舗等が併設される複合施設や郵便局、メガバンク、アンテナショップがクールシェアスポットとして登録参加しており、店舗でもそれぞれの取組を展開。「ECOEDO日本橋2018」開催中の日本橋で面的に「クールシェア」を実現します。

真夏の地域による「新たなおもてなし」により、より多くの方々が、自宅のエアコンで涼むのではなく、街中で涼むことにより家庭でのCO2削減になるとともに、熱中症対策にもなります。

暑い夏だからこそ、自宅のエアコンで涼むだけでなく、街中や郊外に出かけ涼を分かち合うことで、少しでも家庭でのエアコン使用量を減らす。それにより多くの方々が集まれば、環境にも地域の経済にも貢献できます。

クールシェアは、温暖化の適応策の一つである熱中症対策にもつながり、環境面でのインバウンド対策としても効果的であることから、2012年の実施以降、20の自治体で独自に地域版クールシェアマップを作成するなど取組を進めています。

本事業実施期間中に意識調査を実施するとともに、クールシェアの統一ポスター等を製作するなどして広く情報を発信することにより、「真夏の地域のおもてなし」として、クールシェアの輪を広げていく予定でおり、本モデル事業を参考に、各地域でそれぞれの取組を展開頂きたいと考えています。

今年の夏は、「暑い夏だからこそ、クールシェアスポットで涼む」を合言葉にクールシェアを推進していきます。

なお、モデル事業の詳細は26日に発表予定。

2.クールシェア推進モデル事業キックオフイベント(プレス向け)

日時:平成30年7月26日(木)11時~

場所:日本橋三越本店新館正面入口(※雨天の場合は場所変更)

概要:各実施店舗の代表者の方や熱中症の専門家、スポーツ関係者を招いたキックオフイベントを実施

3.クールシェアの推進に向けた取組

都道府県、政令市、中核市、特別区、特例市、保健所政令市の地球温暖化対策担当部局及び熱中症対策担当部局に対して、クールシェアの推進強化に向けた協力依頼を実施。クールシェアの普及推進のためのポスターやステッカー等のダウンロードツールを制作配布するとともに、数に限りがありますが、希望団体には一定数量を先着配布する予定。

また、クールシェアスポットについては、クールシェア事務局(多摩美術大学環境デザイン学科)と連携してデジタルマップ化をしており、温暖化対策の国民運動「COOL CHOICE」のHPから簡単にアクセスすることができるようにしています。

<参考:クールシェアとは>

●クールシェア

オフィスや家庭で実施している「クールビズ」について、さらに一歩踏み込み、エアコンの使い方を見直し、涼を分かち合うのがクールシェアです。家庭や地域で楽しみながら節電に取組むことができます。

夏の暑い日は家の電気使用量の半分以上をエアコンが占めています。家庭では、複数のエアコン使用をやめなるべく1部屋に集まる工夫をしたり、公園や図書館などの公共施設を利用することで涼をシェアするなど、1人あたりのエアコン使用を見直すことがクールシェアの考え方です。熱中症対策にもつながるクールシェア、公共交通機関等を活用しての外出と街中でのひと涼みで、CO2削減と熱中症予防になります。真夏の新しいおもてなし、ぜひ、クールシェアを推進しましょう。

●シェアマップ

 クールシェアスポットを地図に載せている、クールシェア事務局が管理している外部サイトになります。

●シェアマップイメージ図

●クールシェアスポット詳細情報イメージ図

連絡先
環境省地球環境局地球温暖化対策課国民生活対策室
代表 03-3581-3351
直通 03-5521-8341
室長   林 俊宏  (内6725)
室長補佐 竹田 智宏 (内7740)
担当   山本 拓也 (内7780)