我が国の食品廃棄物等及び食品ロスの量の推計値(平成27年度)等の公表について
また、環境省及び農林水産省では、食品ロス削減のための取組の一環として、小売店舗等で御活用いただける啓発資材を公表しましたので、併せてお知らせします。
食品ロスの問題は循環型社会を形成する上で重要な問題であり、環境省及び農林水産省では、関係省庁、地方自治体及び事業者等と協力して、より一層食品ロス削減のための取組を進めてまいります。
1 我が国の食品廃棄物等・食品ロスの量の推計値(平成27年度)について
我が国では、食品廃棄物等(食品廃棄物及び有価として扱われる物)の量を削減するため、「食品循環資源の再生利用等の促進に関する法律(食品リサイクル法)」に基づき、国、地方自治体及び事業者等による取組が進められているところです。食品リサイクル法に基づく事業者からの報告等を基に食品廃棄物等の量を推計したところ、平成27年度には約2,842万トンの食品廃棄物等が発生したとの結果が得られました。
また、食品廃棄物等のうち、本来食べられるにも関わらず捨てられてしまう「食品ロス」に関しては、平成27年9月に国際連合で採択された「持続可能な開発のための2030アジェンダ」で定められている「持続可能な開発目標」(Sustainable Development Goals:SDGs)のターゲットの1つに、2030年までに世界全体の一人当たりの食料の廃棄を半減させることが盛り込まれるなど、近年、関心が高まっています。この食品ロスの量は、平成27年度には約646万トンであったと推計されました。
表 食品廃棄物等・食品ロスの推計結果
食品廃棄物 |
食品ロス | |
平成27年度 | 2,842万トン | 646万トン |
2 食品ロス削減に資する啓発資材について
環境省及び農林水産省では、食品ロス削減に向けた取組の一環として、地方自治体や事業者等において活用可能な啓発資材を公表しましたのでお知らせします。これらの資料については、HPでダウンロードし、地方自治体や事業者等の名前やロゴ等を追加して活用することができます。
2-1 環境省による啓発資材の作成・公表について
食品ロスの量を削減するため、国、地方自治体及び事業者等による取組が進められているところです。消費者による取組の1つとして、「すぐに食べる」商品については、消費期限や賞味期限が近い商品から購入することが挙げられます。この度、環境省では、地方自治体等が消費者に対してこのような消費行動を促す際に活用可能な啓発資材「すぐたべくん」を作成、公表しました。
なお、本啓発資材については、資材の作成に御協力いただいたイオン株式会社において、食品廃棄物削減に関するキャンペーンの一環として早速活用していただけるとのことで、まずは一部店舗で6月頃に設置される予定とのことです。(その他の店舗での活用については検討中とのことです)
【ポスター】
【POP】
(コンセプト) 食品ロス削減に向けた消費者による取組の1つとして、「すぐに食べる」商品については、賞味期限や消費期限がより長い商品を選択的に購入するのではなく、陳列順に購入することが挙げられます。 「すぐたべくん」は、このような消費行動を消費者に訴えかけるキャラクターです。 (提供啓発資材の内容) ポスター2種及び商品棚で使うポップ(消費期限バージョン(黄色)と賞味期限バージョン(ピンク))です。所定の箇所に地方自治体等のロゴや名前を入れることも可能です。 |
食品ロス削減のための取組の一環として本資材を活用される場合には、以下をお読みになり、環境省のHPからダウンロードして御活用下さい。
<ダウンロード用HP>
http://www.env.go.jp/recycle/food/post_30.html
<利用の手順>
・ 環境省のロゴのみが記載されたポスターについては、各自ダウンロードし御自由に御活用下さい。
・ 地方自治体等の名前やロゴを追加して利用される場合には、データをダウンロードしていただき、名前やロゴを加えて御活用下さい。
・ ポスターの現物支給は行っておりませんので、御自身で印刷をお願いいたします
・ なお、以下の事項については御遠慮願います。
①キャラクターの単体での使用
②色を変えての使用
③キャラクター名とロゴを外しての使用
④テキストの一部又は全部を削除しての使用
⑤新たにテキスト(地方自治体等の名前やロゴを除く)を追加しての使用
⑥所定の場所以外への地方自治体等の名前やロゴを追加しての使用
⑦装飾の変更・追加をしての使用
⑧頭を切るなどのトリミングをしての使用
⑨キャラクターの大きさの比率を変えての使用
・ また、以下の場合の使用を禁止します。
①主として、特定の政治、思想、宗教、募金等の活動と結び付けて使用する場合
②食品ロス削減についての正しい理解の妨げとみえるような使用となる場合
③法令や公序良俗に反するような方法で使用する場合
④不当利益をあげることを目的とするような使用となる場合
⑤特定の個人又は団体の売名に利用されるような使用となる場合
⑥その他、環境省が不適切と判断する場合
<問い合わせ先>
環境省環境再生・資源循環局総務課リサイクル推進室食品リサイクル担当
TEL:03-5501-3153
2-2 農林水産省による啓発資材の作成・公表について
農林水産省では、平成29年度補助事業として食品ロス削減のための商慣習検討ワーキングチーム(食品ロスに関する消費者理解促進に関する検討会)を、小売事業者の参画の下開催しました。本検討会において、食品ロスについての訴求効果の高い啓発資材を小売店舗で活用できるようにするため、啓発資材を作成し、その効果の店舗実証を行いましたので、啓発資材及び実証実験の結果を公表します。本資材については、メインメッセージ以外、可変可能な部分(ロゴマークなど)を変更して自由に御活用頂けます。
<ダウンロード用HP>
http://www.maff.go.jp/j/shokusan/recycle/syoku_loss/keihatsu.html
(その他のポスターについては別添3参照)
<問い合わせ先>
農林水産省食料産業局バイオマス循環資源課食品産業環境対策室
TEL:03-6744-2066
添付資料
- (別添1)食品廃棄物等の利用状況等(平成27年度推計)<概念図> [PDF 147 KB]
- (別添2)環境省作成啓発資材 [PDF 719 KB]
- (別添3)農林水産省作成啓発資材 [PDF 407 KB]
- 連絡先
- 環境省環境再生・資源循環局総務課リサイクル推進室
直通 03-5501-3153
代表 03-3581-3351
室長 小笠原 靖(内線6831)
室長補佐 寺井 徹(内線7862)
担当 薄木 航(内線6828)