平成29年6月15日
自然環境
生物圏保存地域(ユネスコエコパーク)への登録について~第29回人間と生物圏(MAB)計画国際調整理事会での審議結果~
ユネスコが実施する生物圏保存地域に関して、日本から生物圏保存地域への新規登録を推薦していた「祖母(そぼ)・傾(かたむき)・大崩(おおくえ)」及び「みなかみ」の新規登録について、フランスで開催された第29回人間と生物圏(MAB)計画国際調整理事会において6月14日(水)(現地)の審議が行われ、生物圏保存地域への登録が決定されました。
1 ユネスコエコパークの概要
生物圏保存地域(国内呼称・ユネスコエコパーク)※は、生態系の保全と持続可能な利活用の調和(自然と人間社会との共生)を目的として、1976(昭和51)年にユネスコが開始した事業で、登録は各国からの推薦を受けて、ユネスコ人間と生物圏(MAB)国際調整理事会が審議・決定することになっています。
登録総数は120カ国、669地域(平成28年3月現在)で、今回の第29 回人間と生物圏(MAB)計画国際調整理事会において、新規登録23 件、国境をまたぐ新規登録4 件、拡張登録12 件が認められました。
(正式な登録総数は、今後ユネスコのホームページで公表予定)
日本では、「志賀高原」、「白山」、「屋久島・口永良部島」、「大台ヶ原・大峯山・大杉谷」、「綾」、「只見」、「南アルプス」、「祖母・傾・大崩」及び「みなかみ」の9地域が登録されています。
※英名はBiosphere Reserves (略=BR)
2 登録決定地域
・「祖母・傾・大崩」(大分県、宮崎県)
・「みなかみ」(群馬県、新潟県)
3 登録に関するこれまでの経緯
・2016年(平成28年)8月 日本ユネスコ国内委員会MAB計画分科会において推薦を決定
・2016年(平成28年)9月 日本ユネスコ国内委員会を通じて推薦書をユネスコに提出
・2017年(平成29年)5月 人間と生物圏国際諮問委員会による勧告の公表(HP上)
・2017年(平成29年)6月 ユネスコMAB計画国際調整理事会において登録を決定
4 環境省の関わり
推薦決定地域については、自然公園法に基づく国立公園や国定公園等の保護地域が、それぞれ「みなかみ」、「祖母・傾・大崩」の核心地域の保護担保措置として位置づけられているほか、申請に際して関係市町村への助言、相談などを実施しています。
添付資料
- 参考1 ユネスコエコパークについて [PDF 477 KB]
- 参考2 生物圏保存地域審査基準 [PDF 159 KB]
- 参考3-1-1 新規登録地「祖母・傾・大崩」の概要について [PDF 161 KB]
- 参考3-1-2 新規登録地「祖母・傾・大崩」の位置等 [PDF 332 KB]
- 参考3-2-1 新規登録地「みなかみ」の概要について [PDF 131 KB]
- 参考3-2-2 新規登録地「みなかみ」の位置等 [PDF 587 KB]
- 連絡先
- 環境省自然環境局自然環境計画課
代表 03-3581-3351
直通 03-5521-8274
課長 :奥田 直久(内線6430)
専門官 :松永 曉道(内線6491)
環境専門員:森竹 篤志(内線6494)