取組の紹介

植物の力を、給ぶ、得る。
{tabel}（タベル）は、在来種ハーブで作った伝統茶のブランドです。
その昔から、人々は植物の力を暮らしの中に取り入れてきました。特にからだを養ってくれる植物を薬草と呼び、お茶として、料理として、薬として活用していました。
現代の食卓にも合うように、多様な日本の気候で育った在来種の植物たちから、ノンカフェインの個性豊かなお茶をお届けしています。無農薬栽培、もしくは天然ものの、よりすぐった素材を風土や作り手の魅力と一緒にご紹介。
豊かな自然を活用し、ローカルに雇用や都心部との良いエンゲージを生むことを目指しています。そして、日々のささやかな体調の変化に合わせて、ぴったりのお茶を楽しむことができ、身体をやさしくいたわります。来年は新しく、ウコン味噌や薬草カレーなどの食品も登場します。 美味しい慈しみを、食卓から。

活動のきっかけは？

私は高校二年生の時に、父が糖尿病になったことを受けて、食は大切がゆえに一歩間違えると凶器になってしまうという体験をしました。
でも、食生活を改めることは、人間にとって一番難しいことの一つ。
そこで、誰でも手軽に続けられるお茶に着目し、薬草文化に出会いました。魅力的で、社会課題の鍵にもなる薬草を、もっと当たり前のこととして楽しんでいただけることが、食生活のアップデートになると考えています。

問題解決のために取り組んだ方法

今は縁遠くなってしまった薬草文化を、体言してきた７０代以上のおじいちゃん、おばあちゃんたちが、畑や山へ入れる内に、しっかり習っておきたいと、北海道から沖縄までリサーチに行くのと同時に、全国区レベルで薬草の栽培ができる農家さん、大量に加工ができる薬草工場との関係を紡ぎながら商品開発を進めています。
現在は約５０店舗ほどの各地の雑貨店・レストランなどに扱っていただいてます。 いかに健康食品ではなく、ハーブティなど日常の食に近いポジションで、おいしいものが作れるかに挑戦しながら商品展開を進めています。 今後はBtoBで薬草の原料としての卸や、作り手の背景やクオリティにこだわる商品を選ぶスーパーやコンビニなどに卸していけるペットボトルやレトルト食品などの商品開発を計画していきます。そして、健康の種になる食事をいつの間にか取れる食卓が増えるような活動を続けていきたいです。

プロジェクトが目指している事、今後やりたい事

日本中の薬草農家、加工場、研究機関、企業などをつないで、BtoC、そしてBtoBの薬草コミュニティを育んでいくことで、薬草文化の継承と、より健やかな食生活の提案をしていきたいと思っています。そうすることで地域に産業や雇用を生み出し、自分たちが住まう町の魅力を知り、自然と寄り添い、サステイナブルに循環する社会の礎の一部を作っていきたいです。そんな、１００年後まで続くものづくりに挑戦したい。

プロフィール

TABEL株式会社 「美味しい健やかな食卓」をテーマに、食から健康的で豊かな暮らしを提案する。日本各地の薬草文化をリサーチし、作り手や地域の魅力が宿った在来ハーブティのブランド「伝統茶{tabel}」の商品企画、販売を行う。その他、企業や市町村とのコラボレーションで商品やイベント、講座の企画・監修・講演・ワークショップなども展開している。