グッドライフアワード
環境省
環境省 > グッドライフアワード > レポート一覧 > Stand for mothers親子GOMI拾いプロジェクト
第1回グッドライフアワード グッドライフ特別賞

Stand for mothers

親子GOMI拾いプロジェクト

グッドライフアワード2014でグッドライフ特別賞を受賞した、Stand for mothers(スタンド・フォー・マザース)の『親子GOMI拾いプロジェクト』。親子で一緒に路上のゴミ拾いをする取り組みです。東京では、毎月1回くらいのペースで、渋谷駅に近い明治通り沿いのゴミ拾いをやっているということで、取材に行ってきました。


2014年11月15日、渋谷で行われた活動を取材に行きました!
GOMI拾いを体験した子どもは、ゴミを捨てない大人になる!
活動のきっかけは?
公園に落ちているごみの多さに気が付いて

この取り組みのリーダーは水嶋沙織さん。この日の参加していた娘の愛結奈(あゆな)ちゃんが歩き始めた頃、遊びに行く近所の公園にたくさんゴミが落ちているのが気になりました。子どもの目線になってみると、それまで目に入らなかったゴミに気がつくことができたのです。

遊びがてら、娘さんと一緒にゴミ拾いをしているうちに「小さいうちからごみ拾いをしていると大人になった時に捨てる大人にならないんじゃないかな?」と思い立ち、参加していたStand for mothersの活動として、『親子GOMI拾いプロジェクト』をスタートさせたのです。


リーダーの水嶋沙織さんと愛結奈ちゃん。

渋谷駅前をスタート。明治通りに移動します。
どんな取り組みを?
親子GOMI拾いキットも制作中!

取り組みが本格化したきっかけは「目の前のゴミを堂々と拾える人を増やす」という目標を掲げて活動している『GOMIファンタジスタ』という市民団体とのコラボレーションでした。毎月1回、GOMIファンタジスタが渋谷駅前で開催しているごみ拾いイベントに別働隊として参加して、親子でのごみ拾いを続けています。

昨年、グッドライフアワードを受賞したこともあり、全国各地から「私たちの街でもやりたい」という声が届くようになりました。とはいえ、小さな子どもと一緒の活動ですから、注意しなければ危険なこともあります。

子どもとは必ず手をつないで歩くこと。大きなトングは子どもが扱いづらいこと。まだ歩けない小さな子どもは、抱っこではなくおんぶした方が安全なこと、などなど。Stand for mothersではクラウドファンディングにも成功して、2012年から続けてきた取り組みの中で蓄積したノウハウをまとめた小冊子「親子GOMI拾いスタートブック」や、子ども用のゴミ拾いトング、ビブス(たすき)などを揃えた親子GOMI拾いキットを制作する計画が進んでいます。


小さくてカバーを付けた子ども用のトング。

移動する時は子どもと手をつないで!
成功のポイントは?
仲間と一緒に楽しみながら続けること!

今、親子GOMI拾いの輪は全国に拡大中。横浜や大阪でも開催されました。毎月行われている東京・渋谷では、GOMIファンタジスタが主催する「渋谷から地球をSUKUO!プロジェクト」に参加しています。「渋谷から地球をSUKUO!プロジェクト」は駅前で道行く人からゴミを受け取って「ゴミを捨てないで」と呼びかけることですが、Stand for mothersの親子は、別働隊として駅前から少し離れた明治通り沿いの歩道などでゴミ拾いをしています。

GOMIファンタジスタとStand for mothersの活動が同時に行われることで、それぞれの活動のメッセージである「ゴミをポイ捨てしないで」というメッセージがより効果的にアピールされている印象でした。共通した目標を掲げる「仲間」と一緒に活動するやり方は、全国各地でさまざまな活動に取り組む市民団体や個人の方にも参考になるでしょう。

また、毎月行うゴミ拾い。子どもたちと一緒に楽しめる活動にすることも大切です。Stand for mothersでは、ハロウィンやクリスマスは親子で仮装するなど、ゴミ拾いを楽しむための工夫もしています。道行く人から「カワイイね!」と声を掛けられるのは子どもたちの励みになるし「街のみなさんにゴミ拾いの活動を知ってもらえて、ゴミを捨てちゃいけないなと気付いてもらえる手応えを感じています」(水嶋さん)ということです。


駅前の広場ではGOMIファンタジスタと
一緒にご挨拶。

駅前ではGOMIと交換でお礼を
プレゼントしていました。
レポート
GOMI拾いは楽しい宝探し!

休日の渋谷駅前はたくさんの人でごった返しています。駅前広場から明治通りまでは、子どもと手をつないでゆっくり移動。人通りが少ない明治通り沿いの歩道で親子GOMI拾いがスタートします。まだ小さな子どもたちが一生懸命トングを使って小さなタバコの吸い殻などを拾う姿に、道行く人も微笑みながら歩いて行きます。

水嶋さんが、何度もゴミ拾いを繰り返した場所がきれいになってきている気がして、子どもに「みんなが一生懸命拾ってるからかな?」と問いかけると、「違うよママ、わたしたちが拾っているのを見て、街のみんなも、捨てちゃいけないなって思ったんじゃない?」と言われて驚いたことがあると教えてくれました。親子でのゴミ拾いは、体験した子どもがゴミをポイ捨てしない大人になるばかりでなく、ゴミを捨てない社会を築くためにも大きな力になるはずです。

親子GOMI拾いについての情報は、Stand for mothersのフェースブックページなどで紹介されています。たとえば、自宅近くの路上で、今日からでも始められるのが「GOMI拾い」のいいところ。自分たちも始めてみたいという方、親子GOMI拾いキットにご興味のある方は、Stand for mothersまでお問い合わせください!

Stand for mothers 公式Facebookページはこちら
https://www.facebook.com/standformothers


小さなゴミをトングで拾うのはなかなか大変。

落とさないようにゴミ袋まで運びます。

何度も参加して、とても上手な子もいました。

年長の子が小さな子をサポートする姿も。
▲ ページ上部へ