地球環境研究総合推進費 平成18年度中間・事後評価 結果総括表

※評価については、評価の高いものから、A 、B、C、D、Eの順で5段階に表示

※注意:総合評価ランクは、各評価項目毎の評価ランクから特定の算定式により算出されたものではなく、各評価者が各評価項目を勘案した上で総合的に行った評価を集計したものである。
従って、例えば各評価項目、各サブテーマがbであっても総合評価がAとなることがあり得る。

*課題名をクリックすると詳細評価が閲覧出来ます。

1.中間評価(2年度目)  
(1)戦略的研究開発領域
課    題
テーマリーダー
(サブテーマリーダー)
総合評価
(A~E)
  評価項目別の評価結果(上記の注意書きを参照のこと)
科学的意義 地球環境政策への貢献 マネジメント・研究体制の妥当性
S-3 脱温暖化社会に向けた中長期的政策オプションの多面的かつ総合的な評価・予測・立案手法の確立に関する総合研究プロジェクト 国立環境研究所
西岡秀三
B
b
b
b
  1 温暖化対策評価のための長期シナリオ研究 国立環境研究所
甲斐沼美紀子

b

 
2 温暖化対策の多面的評価クライテリア設定に関する研究 東京工業大学
蟹江憲史
b
3 都市に対する中長期的な二酸化炭素排出削減策導入効果の評価 東京大学
花木啓祐
b
4 温暖化対策のための、技術、ライフスタイル、社会システムの統合的対策の研究 東京大学
藤本淳
c
5 技術革新と需要変化を見据えた交通部門のCO2削減中長期戦略に関する研究 国立環境研究所
森口祐一
b


(2)地球環境問題対応型研究領域
①オゾン層の破壊、地球の温暖化
課    題
課題代表者
(サブテーマリーダー)
総合評価
(A~E)
  科学的意義 地球環境政策への貢献 マネジメント・研究体制の妥当性
B-051 アジアにおけるオゾン・ブラックカーボンの空間的・時間的変動と気候影響に関する研究 海洋研究開発機構
秋元肇
B
b
b
b
  (1) 東アジア・中央アジアにおけるオゾン・ブラックカーボンの空間的・時間的変動に関する地上観測  
a
 
(2)対流圏化学衛星データによるオゾン及び前駆体物質の空間的・時間的変動の解析  
b
(3)アジアにおける大気汚染物質放出量の推定と将来予測  
b
(4) 化学輸送モデルによる半球規模オゾン・ブラックカーボン汚染の解明  
b
(5)化学気候結合モデルによるオゾン・ブラックカーボンの気候影響の評価  
b
B-052 アジア太平洋統合評価モデルによる地球温暖化の緩和・適応政策の評価に関する研究 国立環境研究所
甲斐沼美紀子
B
b
a
b
  (1) 国別モデルの開発と政策評価及び比較分析  
b
 
(2) 緩和・適応政策評価のための世界モデルの開発  
b
B-053 ロシア北方林における炭素蓄積量と炭素固定速度推定に関する研究 森林総合研究所
沢田治雄
C
b
c
c
  (1) 凍土地帯の森林生態系における炭素蓄積量と炭素固定速度  
b
 
(2) 非凍土地帯の森林生態系における炭素蓄積量と炭素固定速度  
b
(3) 森林火災による炭素蓄積量・炭素固定速度への影響  
c
(4) 炭素蓄積量と炭素固定速度の広域評価  
b


②酸性雨等越境大気汚染、海洋汚染(地球規模の化学物質汚染を含む)
課    題
課題代表者
(サブテーマリーダー)
総合評価
(A~E)
  科学的意義 地球環境政策への貢献 マネジメント・研究体制の妥当性
C-051 アジア大陸からのエアロゾルとその前駆物質の輸送・変質プロセスの解明に関する研究 国立環境研究所
畠山史郎
b
b
b
  (1) 地上観測・航空機観測による大気汚染物質・エアロゾルの広域分布と輸送プロセスの解明に関する研究  
 
(2) 沖縄におけるバイオマスエアロゾルのトレーサー(CO、VOC)の観測と輸送プロセスの解明  
b
(3) 福江・沖縄・小笠原におけるエアロゾルの変動の観測と放射強制力の推定  
b
(4) 中国大規模発生源地域における大気汚染物質・エアロゾルの観測と解析  
b
(5) 南アジア~東南アジア~中国~日本における輸送と化学変化に関するモデル研究  
b
(6) バックグラウンド地域(北部ユーラシア)からの輸送と影響に関する研究  
b
C-052 酸性物質の負荷が東アジア集水域の生態系に与える影響の総合的評価に関する研究 農業環境技術研究所
新藤純子
c
b
c
  (1) 大気沈着量の簡易測定手法の開発と東アジアにおける沈着量の測定  
 
(2) 東アジアの異なる森林生態系における生態系構成要素の測定に基づく酸性物質循環の解析  
b
(3) タイ熱帯季節林集水域における物質収支解析に基づく酸性沈着の生態系影響評価  
b
(4) 東アジア諸国の人口移動、エネルギー消費等の変化に基づく排出源変化の予測  
(5) 東アジア集水域の酸性物質による生態系影響総合評価モデルの開発  
b


③自然資源の劣化(熱帯林の減少、生物多様性の減少、砂漠化等)
課    題
課題代表者
(サブテーマリーダー)
総合評価
(A~E)
  科学的意義 地球環境政策への貢献 マネジメント・研究体制の妥当性
E-051 森林-土壌相互作用系の回復と熱帯林生態系の再生に関する研究 鹿児島大学
鈴木英治
c
c
b
  (1)熱帯林における樹木群集の構造と機能の再生過程に関する研究  
 
(2)土壌環境と微生物群集の回復が熱帯林再生に果たす役割の研究  
b
(3)根粒菌による窒素固定が熱帯林再生に果たす役割の研究  
b
(4)熱帯林における腐生菌類の遷移とその森林再生に果たす役割の研究  
b
(5)熱帯林の生物多様性評価と再生指標に関する研究  
c
(6)熱帯林生態系の再生/回復モデルの構築と森林管理に関する研究  
b
F-051 脆弱な海洋島をモデルとした外来種の生物多様性への影響とその緩和に関する研究 森林総合研究所
大河内勇
b
a
b
  (1) 小笠原諸島における侵略的外来植物の影響メカニズムの解明と、その管理手法に関する研究  
 
(2) 小笠原諸島における侵略的外来動物の影響メカニズムの解明と、その管理手法に関する研究  
b
(3) 固有陸産貝類の系統保存に関する研究  
b
(4) 侵略的外来種グリーンアノールの食害により破壊された昆虫相の回復に関する研究  
b
(5) グリーンアノールの生息実態と地域的根絶に関する研究  
b
(6) 侵入哺乳類が小型海鳥の繁殖に与える影響評価  
b
F-052 生物相互作用に着目した高山・亜高山生態系の脆弱性評価システムの構築に関する研究 東北大学
占部城太郎
B
b
c
c
  (1)八甲田山系における高層湿原生態系の研究  
b
 
(2) 大雪山系・阿寒山系における高山生態系・亜高山針葉樹林生態系の研究  
b
(3) 陸系-水系間の物質フローが水系の食物網構造に及ぼす影響の解析  
b


④地球環境保全のための社会・政策研究
課    題
課題代表者
(サブテーマリーダー)
総合評価
(A~E)
  科学的意義 地球環境政策への貢献 マネジメント・研究体制の妥当性
H-051 環境負荷低減に向けた公共交通を主体としたパッケージ型交通施策に関する提言
京都大学
青山吉隆
B
c
b
b
  (1) 先進都市における交通施策と交通行動に関する研究  
b
 
(2) 環境負荷低減に向けたパッケージ型交通施策に関する研究  
b
(3) LRT導入による効果検証に関する研究  
b
(4) LRT導入を推進するための法制度や行財政に関する研究  
c
H-052 ライフスタイル変革のための有効な情報伝達手段とその効果に関する研究 国立環境研究所
青柳みどり
C
c
c
c
  (1)生活様式変革のための有効な情報伝達手段とその効果に関する国際比較研究  
c
 
(2)中国における生活様式変革のための有効な情報伝達手段とその効果に関する研究  
c



2.事後評価  
※評価については、評価の高いものから、A 、B、C、D、Eの順で5段階に表示
地球環境問題対応型研究領域
①オゾン層の破壊、地球の温暖化
課    題
課題代表者
(サブテーマリーダー)
総合評価
(A~E)
 
評価項目別の評価結果
科学的意義 地球環境政策への貢献 マネジメント・研究体制の妥当性
B-1 大気中の水・エネルギー循環の変化予測を目的とした気候モデルの精度向上に関する研究 名古屋大学
神沢博
B
b
b
b
  (1)対流圏エアロゾルおよびオゾン過程モデルの高度化に関する研究  
b
 
(2)気候変化に伴う大気中の水循環過程の変化に関する研究  
b
B-9 太平洋域の人為起源二酸化炭素の海洋吸収量解明に関する研究 国立環境研究所
野尻幸宏
b
a
b
  (1)太平洋の海洋表層二酸化炭素データ解析による二酸化炭素吸収放出の解明に関する研究  
a
 
(2)太平洋の海洋中深層データ解析による長期的二酸化炭素吸収量の解明に関する研究  
b
(3)海洋生物データのデータ統合化技術と炭素循環解明への活用に関する研究  
b
(4)海洋二酸化炭素データ統合に関する分析標準化に関する研究  
a
(5)海洋表層二酸化炭素観測統合データの利用による太平洋・大西洋の比較研究  
b
B-14 動物プランクトン群集組成の長期変動データに基づく海洋生態系の気候変動応答過程の解明 水産総合研究センター東北区水産研究所
杉崎宏哉
b
b
b
  (1)Odate Collectionのデータベース化  
a
 
(2)北西太平洋における気候/海洋環境変動の研究  
a
(3)海洋物理構造変化が低次生物生産に影響を及ぼす機構の解明  
b
(4)動物プランクトン群集構造変動の実態解明と生物ポンプ機能の変化の評価  
b
B-58 家庭用エネルギー消費削減技術の開発および普及促進に関する研究 国土技術政策総合研究所
澤地孝男
C
c
b
c
  (1)人間のエネルギー消費行動に関する実証実験  
c
 
(2)主要住宅設備及び機器類の特性に関する実験  
b
(3)家庭におけるエネルギー消費に及ぼすライフスタイルの影響に関する情報発信ツールの開発  
c
B-62 2013年以降の地球温暖化対策促進に向けた国際合意のための方法に関する研究 国立環境研究所
亀山康子
B
b
b
c
  (1)地球温暖化対策の促進を目的とした国際制度に関する研究  
a
 
(2)2013年以降の地球温暖化対策に対する国の意志決定に関する研究  
b
(3)農村地域における炭素収支の定量的評価と費用対効果に関する研究  
c

②酸性雨等越境大気汚染、海洋汚染(地球規模の化学物質汚染を含む)
課    題
課題代表者
(サブテーマリーダー)
総合評価
(A~E)
  科学的意義 地球環境政策への貢献 マネジメント・研究体制の妥当性
C-5 中国北東地域で発生する黄砂の三次元的輸送機構と環境負荷に関する研究 国立環境研究所
西川雅高
b
a
b
  (1)黄砂の三次元的動態把握に関する研究  
a
 
(2)黄砂の輸送過程中での化学的動態変化に関する研究  
b
(3)黄砂モデリングシステムの開発と応用に関する研究  
a
(15年度終了)(3)黄砂の三次元的輸送モデルの構築と負荷量推定に関する研究  
b
(15年度終了)(4)ライダー及び光学的計測手法による黄砂の輸送の研究(国際交流研究)  
b
C-7 東アジアにおける酸性・酸化性物質の植生影響評価とクリティカルレベル構築に関する研究 電力中央研究所
河野吉久
c
c
b
  (1)酸性・酸化性物質に対する植物の感受性評価に関する研究  
b
 
(2)簡易な植生影響評価手法の構築に関する研究  
c
(3)クリティカルレベルの暫定値算出とマッピング化に関する研究  
b
D-2 有害化学物質による地球規模海洋汚染の動態解明と予測に関する研究 国立環境研究所
功力正行
c
b
c
  (1)有害化学物質による地球規模海洋汚染観測の最適化と動態解明に関する研究  
c
 
(2)有害化学物質の環境中での分解・変質と有毒性評価に関する研究  
c
(3)有害化学物質の海洋における起源・輸送・拡散および予測に関する研究  
c


③自然資源の劣化(熱帯林の減少、生物多様性の減少、砂漠化等)
課    題
課題代表者
(サブテーマリーダー)
総合評価
(A~E)
  科学的意義 地球環境政策への貢献 マネジメント・研究体制の妥当性
F-1 野生生物の生息適地から見た生物多様性の評価手法に関する研究 国立環境研究所
永田尚志
c
c
c
  (1)野生生物種の生息適地関数の開発に関する研究  
c
 
(2)生物群集にとっての生息地の評価手法の開発に関する研究  
c
(3)生物多様性の評価手続きに関する研究  
d
F-5 サンゴ礁生物多様性保全地域の選定に関する研究 水産総合研究センター西海区水産研究所
澁野拓郎
c
c
c
  (1)保全すべきサンゴ礁生物多様性の探索  
c
 
(2)保全すべきサンゴ礁環境の探索  
c
(3)サンゴ礁の変遷  
c
F-7 遺伝子組換え生物の開放系利用による遺伝子移行と生物多様性への影響評価に関する研究 東京大学
矢木修身
c
c
c
  (1)遺伝子組換え微生物の微生物多様性への影響評価手法の開発に関する研究  
c
 
(2)遺伝子組換え植物の導入遺伝子の環境拡散リスクと植物多様性影響評価に関する研究  
c
(3)組換え生物の生物多様性への総合的影響評価手法の開発  
c

④地球環境保全のための社会・政策研究
課    題
課題代表者
(サブテーマリーダー)
総合評価
(A~E)
  評価項目別の評価結果(上記の注意書きを参照のこと)
科学的意義 地球環境政策への貢献 マネジメント・研究体制の妥当性
H-3 サヘル農家の脆弱性と土壌劣化の関係解明および政策支援の考察 農林水産政策研究所
櫻井武司
C
c
c
b
  (1)環境変動に対する農家家計の脆弱性の評価
 
b
 
(2)農家の土壌保全技術採用の規定要因の解明とその評価  
b
(3)村落レベル・地域レベルの土地利用、植生の時系列解析
 
c
(4)サブテーマの総合化と政策支援の考察
 
c
H-4 東アジア諸国での日本発の使用済み自動車及び部品の不適切な使用・再資源化による地球環境負荷増大の実態とその防止策の検討 中央大学
鹿島茂
c
b
b
  (1)日本からの使用済み自動車及び部品の発生量とその適切な使用・再資源化に向けた取り組みの現状  
 
(2)東アジア諸国での日本からの使用済み自動車及び部品の使用・再資源化状況の現状把握  
b
(3)自動車及び部品としての使用の詳細把握と地球環境負荷発生量への影響分析  
b
(4)再資源化の現状とその技術的な問題点の抽出と改善策の作成  
b
(5)自動車及び部品の使用・再資源化の現状と使用段階における改善策の作成  
b
(6)LCAによる日本からの使用済み自動車及び部品の適切な使用・再資源化システムの設計  
c
(7)日本からの使用済み自動車及び部品の適切な使用・再資源化実現のための政策の検討  
b
H-5 企業の技術・経営革新に資する環境政策と環境会計のあり方に関する研究 地球環境戦略研究機関関西研究センター
天野昭弘
C
c
b
b
  (1)環境会計による環境イノベーション促進に関する研究  
c
 
(2)環境政策と環境イノベーションに関する研究  
b