地球環境研究総合推進費の評価について


1. はじめに

 地球環境研究総合推進費は、地球環境問題が人類の生存基盤に深刻かつ重大な影響を及ぼすことに鑑み、様々な分野における研究者の総力を結集して、学際的、省際的、国際的な観点から総合的に調査研究を推進し、もって地球環境の保全に資することを目的として平成2年度に設置され、平成11年度には各分野で46件(新規24、継続17、FS5)、総額26億5千万円の研究課題が実施されました。

2. 評価の目的

 環境庁では、「地球環境研究総合推進費研究評価実施要領」(平成11年7月2日策定)に基づいて、地球環境研究総合推進費により実施される研究課題について、研究の必要性、目標・研究の進め方の適切さ等を判断し、研究活動の効率化・活性化を図ることを目的として、事前、中間及び事後の各段階で評価を実施しています。

3. 評価の方法

(1) 評価の区分

  • 事前評価:次年度からの実施を目指して応募された研究課題に対して、研究目標、研究計画及び研究手法の妥当性の判断、期待される成果の予測について評価し、次年度から着手すべき研究課題を決定するために行っています。
  • 中間評価:継続している研究課題について、その進捗状況を把握し、残りの研究期間における研究計画の改善及び方向修正を目的として、有用な提言・助言等を行っています。
  • 事後評価:終了した研究課題について、研究の達成度、実施上の問題点など研究の成果等を最終的に把握・評価するために行っています。

(2)評価の実施(別表評価者一覧参照)

 環境庁企画調整局に設置する地球環境研究等企画委員会及び研究分科会において行っています。

4. 対象課題

 平成10年度に継続して実施している研究課題(20件)の中間評価、平成10年度に終了した研究課題(22件)の事後評価、さらに、平成12年度実施に向けて新規応募された研究課題(45件)について事前評価を行いました。
 なお、事前評価については、新規に採択された課題(22件)の研究概要について掲載しています。