日鐵住金建材株式会社(東京都)

樹木の根をヒントにした斜面安定工法

日鐵住金建材株式会社(以下、同社)は、建築、土木分野における鉄鋼製品を製造・販売する建材総合メーカーである。同社は、樹木の根が森林土壌を保持し、がけ崩れを防止していることに着目して、「ノンフレーム工法」という新しい斜面安定工法(防災商品)を開発した。樹木を伐採し、コンクリートで覆い固める従来の工法では、防災機能と引き換えに自然環境が損なわれていた。それに対して、ノンフレーム工法は森林を伐採せずに斜面を安定化できるため、環境・生態系保全や景観維持などの効果を有する。

ノンフレーム工法は、最初に実施した1997年以降、全国的に認知されるようになり、2017年には累計施工実績が160万m2を超えた。ただし、国内ではがけ崩れ防止対策が間に合っていない地域が多く、新潟中越沖地震や東日本大震災などの大規模地震において高いがけ崩れ防止効果を発揮した同工法の導入が期待される。更に、海外においても、台湾やフィリピンなどのアジアを中心に受注が増加している。

同社の特徴ポイント

  1. 1.樹木の根が持つがけ崩れ防止機能を防災商品に応用
  2. 2.環境保全効果など、従来の工法にはない新たな付加価値の創出
  3. 3.外部環境の変化を捉えた商品開発と外部プレーヤーを巻き込んだ普及活動