リネットジャパングループ(株)(愛知県)

宅配を用いたリユース・リサイクル事業

リユース品の買取りや小型家電の回収は宅配便のネットワークを活用。 出所)リネットジャパングループ

ネットジャパングループ株式会社(以下、同社)は、愛知県大府市に立地する2000年創業の企業である。同社は、書籍等を宅配で買い取り、全国にインターネットを通じて販売するネットリユース事業「NET OFF」を行っている。一般ユーザーに対しては無料でサービスを提供し、一部のプレミアムユーザーに、オプションサービスを提供することで収益を獲得するというビジネスモデルで成功した。

また、これまで培ってきた宅配買取のスキームを活用した小型家電等のネットリサイクル事業「ReNet.jp」を子会社にて展開し、全国の自治体との提携を進めている。提携自治体には告知だけを行ってもらい、無料での引き取りサービスを提供するという仕組みで急成長を遂げている。

同社の特徴ポイント

  1. 1.宅配買取による利便性、価値ある中古品の収集
  2. 2.基本サービス「無料」の原則と、付加価値サービスによる「収入」
  3. 3.トヨタ生産方式の考え方を活用したローコストオペレーション

環境成長エンジン研究会 委員コメント

同社ビジネスには二つの意義が見出される。まず、生産性が低いサービス業界に、黒田氏出身のトヨタ流「世界一高い生産性」のプロセスを持ち込んだことである。元々顧客志向や生産性の観念が低かったリユース業界を改革して生産性を初めて向上させたのは、黒田氏と所縁があるブックオフである。トヨタ流を持ち込んで、その水準からさらに生産性を向上させたチャレンジ精神に、多くの人が学ぶことができる。

また、同社にはリユース業界の常識を変えようとしている意義がある。ブックオフ、ハードオフ、トレジャーファクトリーなど、リユース業界の大手は「実店舗を持っているからこそ、幅広い商品と顧客情報が集まる」という考え方に立脚している。しかし、同社は実店舗がないところを、逆に強みにすることを狙っている。同社のビジネスモデルは資金力がある大手リユース企業と厳しい競争にさらされる。そこを乗り切る、さらなるイノベーションが今後期待される。