環境会計情報公表用フォーマット例 |
(1) 環境保全コスト主体型:公表用A表(A‐1表、A‐2表)
環境保全コストを中心に公表しようとする場合を想定したフォーマットです。環境保全対策の内容と効果について要約を記載するとともに、その詳細を記載した環境報告書の該当ページを記入するなどによりそれを補う記述があることが望まれます。
なお、より具体的な分類で公表する場合のフォーマットとして、公表用A‐2表を付しています。
(2) 環境保全効果対比型:公表用B表
環境保全コストに対し主として環境保全効果を対比することにより企業等の環境保全対策の費用対効果を明らかにしようとする場合を想定したフォーマットです。効果について一定の定量化が行われますが、それを具体的に裏付ける意味で環境報告書の記述との連携も必要になります。
(3) 総合的効果対比型:公表用C表
環境保全コストに対し環境保全効果及び環境保全対策に伴う経済効果を対比させ、できるだけ総合的に効果を捉えることにより環境保全対策の費用対効果を明らかにしようとする場合を想定したフォーマットです。情報量が豊富になる反面、特に効果面では単位の異なった数値が並ぶことになるので、表示方法について適切な工夫が必要です。
ここでは、以上のような整理に従って、ごく簡単な公表用フォーマット例を提案しますが、企業等の情報開示の姿勢によって更に詳細な環境会計の公表も望まれます。なお、確実な根拠に基づいて算出される経済効果に限らず広く経済効果を捉え環境保全コストと対比させる考え方もありますが、その場合には環境報告書における環境パフォーマンス指標と連動させて環境保全対策の費用対効果を考えることが不可欠です。
環境保全コストの内部集計用フォーマット |
環境保全コストを自社内で集計する際に活用していただくため、環境保全コストの内部集計用フォーマットを添付します。
この内部集計表における横軸の勘定科目は、あくまでも例示であり、まず分類に即して自社のどのような取組が該当するのかを検討の上、それぞれのお考えで勘定科目の取捨選択、あるいは追加を行って下さい。