1 日常生活がもたらす環境負荷私たちの日常生活が与える環境負荷は、家電製品の利用、上水道の使用、使い捨て製品の購入等によるエネルギーや資源の消費といったように、私たち自身が目に見える形で与える環境負荷にとどまらず、製品やサービスを使用し廃棄に至るまでの、原材料や製品を加工、輸送する際の環境負荷も含め、全体としてとらえることが重要です。 |
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ライフサイクルエネルギー(製品の一生涯で使用するエネルギー量)に着目し、日常生活における一年分の環境負荷を見てみると、冷暖房、照明の使用や自動車の運転等、製品の使用によって消費されるエネルギーが大きな割合を占めています。製品の製造段階で大きなエネルギーを要するものもありますが、耐用年数を考えて1年間あたりにすると小さなエネルギー消費量となる一方で、電気や洗剤等の使用等は1日におけるエネルギー消費量としては小さなものですが、1年分にすると大きくなります。 |
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2 日常生活における環境負荷の低減と具体的な効果私たちの日常生活の中で行える環境配慮行動にはさまざまなものがあります。 例えば、衣食住においては、適切な冷暖房温度の設定、こまめな節電といった省エネルギーに向けた取組や、ごみの減量化やリサイクルといった省資源に向けた取組に加え、環境配慮型製品やサービスを選択する取組があります。また、余暇活動においても、エコツーリズム、環境ボランティア活動への参加といった豊かな環境の保全、創造につながる取組をすることができます。 これらの取組の効果はさまざまですが、例えば、効果が小さくてもわが国の全世帯で10の取組を実施すると、わが国全体で約34.7百万トンの二酸化炭素が削減され、これは京都議定書の規定による基準年の排出量の2.8%に相当する量が削減されることになり、日常生活の何気ない行動の積み重ねが大きな効果を生み出すことになります。しかしながら、民生(家庭)部門からの二酸化炭素排出量が増加していることを考えると、二酸化炭素の削減に向けた日常生活における取組は十分な成果を得られているとはいえず、身近にできることから取組を始めることがますます重要となっています。
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