4 各種調査等の実施
野生鳥獣の保護管理対策を強化するため、その基礎となる以下の調査研究を引き続き進める。
(1) 特殊鳥類調査
絶滅のおそれのある特殊鳥類について、その種類別生息数、生態、生息環境等の現状を把握し、その保護対策をたてるための調査を実施する。
(2) 鳥獣害性対策調査
農林作物に対し被害を及ぼす鳥獣の食性を明らかにし、その保護対策を確立するための調査を実施する。
(3) 定点調査
我が国に生息する鳥類の種類、数、生息環境等を経年的に把握するため地点を定めて調査を実施する。
(4) 標識調査
渡り鳥の移動及び生態を把握するため鳥類観測ステーションにおいて標識調査を実施する。
(5) 人間活動との共存を目指した野生鳥獣の保護管理に関する研究
イヌワシ、クマタカ、オオタカ、ツキノワグマ及びヒグマについて、その生息動態を明らかにし、保護管理の基礎資料を得るための調査研究を実施する。
(6) カモシカの被害防止対策調査
カモシカの食害発生機構の解明及び被害防止技術等に関する調査研究を実施する。
(7) 飼養鳥類の適正管理対策調査
飼養鳥類の適正管理に資するため、鳥類の個体識別が可能な標識(リング)の開発研究等を実施する。