(1) 日米環境保護協力協定に基づく活動
(ア) 日米合同企画調整委員会
50年8月に日米環境保護協力協定が締結されて以来、同協定に基づき、広範な環境問題を討議するため、閣僚レベルによる合同企画調整委員会を開催している。
その第6回会合は、59年2月に東京において開催され、環境保護分野における日米間の協力の充実強化等について話合いが行われた。
(イ) 下部プロジェクトの活動
日米環境保護協力協定に基づき、現在14のプロジェクトが設置され、情報交換、会議の開催、専門家の交流等が進められている。58年度における主要な活動としては、自動車公害対策、有害底質の処理・処分、下水処理技術、食品化学、水質管理規制についてプロジェクト会合が持たれている他、各専門プロジェクト毎に情報交換等の協力活動が行われた。
(2) 日独科学技術協定に基づく活動
49年に締結された日独科学技術協力協定に基づく環境保護技術パネルが58年11月東京で開催され、既存の10の協力テーマに加えて新たに酸性雨、自動車排気ガス対策及び化学物質の生態影響評価試験の3テーマについても情報交換等協力が進められることとなった。
(3) その他の国際会議
天然資源の開発利用に関する日米会議(UJNR)のプロジェクトの1つである保全・レクリエーション・公園専門部会の第13回会合が58年11月東京にて開催され、技術的問題、今後の活動方針等について討議が行われた。
日豪渡り鳥協定に基づく第2回の政府間協議が58年12月キャンベラで催され、渡り鳥及び絶滅のおそれのある鳥類等の保存のための保護措置に関する情報交換等が行われた。