7 水銀、PCBによる底質除去対策
水銀に係る底質汚染については、48年度に行った底質調査の結果によると、水銀を含む底質の暫定除去基準値を超えたものが27水域あり、また49〜55年度に行った底質調査においても新たに7水域において暫定除去基準値を超えていた。これらの調査及び地方公共団体が独自に行った調査を総合した結果、除去等の対策を講じる必要がある水域は全国で42水域となったが、このうち、56年7月末現在、底質の除去等の対策を終了した水域は酒田湾(山形県)、徳山湾(山口県)等の36水域、対策を実施中の水域は大江川(名古屋市)、水俣湾(熊本県)等の5水域であり、その他の1水域についても底質の除去等の検討が進められている。なお、この他に自然的な要因と思われる底質の汚染が1水域で確認されている。
PCBに係る底質汚染については、47〜55年度に行った底質調査及び地方公共団体が独自に行った調査を総合した結果、除去等の対策を講じる必要がある水域は全国で76水域あり、このうち56年7月末現在で対策を終了した水域は敦賀港(福井県)高砂西港(兵庫県)等の61水域、対策を実施中の水域は、新荒田川(岐阜県)等の4水域であり、その他の深浦港(横須賀市)、長崎港(長崎市)、佐世保港(佐世保市)等の11水域についても底質の除去等の対策の検討が進められている。