2 公益法人を通じる環境保全に関する広報
環境問題の解決を適正かつ円滑に行うためには、国民一人一人の深い理解と認識を得ることが必要不可欠である。そのためには、国民各層に対して環境問題、環境政策、環境保全知識の普及・啓発を行うことが必要である。
(1) (財)日本環境協会は、環境問題全般にわたってテーマを取り上げ、テレビ放送、映画製作、環境問題パンフレット等環境関係資料の作成・配布及び環境問題に関する研究会やシンポジウムの開催事業の実施により環境保全知識の普及・啓発各動を行うほか、出版活動、内外の環境に関する調査研究を行ってきている。
56年度においては、時宜を得たテーマを選定し、環境問題解決への国民の参加意識の高揚を促すとの視点から、これらの活動の充実に努め、湖沼に関するテレビ放送、空きカンをテーマとした映画の製作、資料の作成・配布、着実な環境保全をめざすシンポジウムの開催などを行ったほか、快適環境シンポジウムの環境庁等との共催など、幅広い活動を行った。
(2) 廃棄物の再資源化の推進が、資源の有効利用に資するとともに埋立等の処分量の減少を通じて環境保全に資することから(財)クリーン・ジャパン・センターは、広く一般国民に廃棄物の再資源化に関する思想を普及し、理解及び協力を得るため、テレビ放送、映画の製作・貸出、ポスター・パンフレットの作成・配布、再資源化に関する展示会の開催、パネルの製作・貸出等の幅広い活動を行っている。特に、56年度においては、廃棄物の再資源化の一層の促進と国際的な情報の交換のため、「廃棄物再利用・再資源化に関する国際会議」を開催した。