5 河川、港湾、海岸の環境整備

(1)　河川の環境整備
?　河川の環境整備
　河川の高水敷等を整備し、水と緑の公共空間として住民に憩いのレクリエーションの場を提供するため、55年度は事業費62億9,172万円(うち直轄事業費44億7,672万円、補助事業費18億1,500万円)で、167河川(直轄89河川、補助78河川)について緑地、河川公園、遊歩道等の基盤整備及び自然環境等に留意した護岸整備を行うとともに、助成を行った。
?　ダム周辺の環境整備
　ダム周辺の環境を整備し、その周辺の自然環境との調和を図るとともに、貯水池の持つレクリエーション効用の発揮を図るため、55年度は継続実施中の35ダムに新たに田瀬ダム等8ダムを加え、合計43ダムについて事業費12億6,702万円(うち直轄事業費6億5,802万円、補助事業費6億900万円)をもって、法面保護、緑化対策等の基盤整備を行うとともに、助成を行った。
?　砂防設備周辺の環境整備
　都市周辺における砂防設備の環境を整備し、自然環境との調和を図るとともにレクリエーション空間を提供するため、55年度においては国費2億5,000万円(事業費7億5,000万円)で、北海道発寒川等13渓流において高水敷整備、緑化等に対する補助を行った。
(2)　港湾の環境整備
?　港湾における緑地等の整備
　港湾においては快適な環境を創造し、能率的に港湾活動を営むため、港湾の緑地等の整備に対し補助を行っている。
　55年度は美しい港湾を整備し、港で働く人々及び港を訪れる人々に憩いの場を提供し、更に地域の環境を保全、創造するため、緑地等の整備に対して東京湾等81港にいて、国費31億5,180万円(事業費72億7,539万円)をもって補助した。
?　レクリエーション港湾
　近年、ヨット、モーターボート等による海洋性レクリエーション活動が盛んになっているが、限りある自然を有効に利用するため、無秩序な開発を避け、自然環境の保全に十分留意しつつレクリエーション港湾の整備を図る必要がある。
　55年度においては前年度に引き続いて大阪港等においてレクリエーション港湾の整備を実施した。
(3)　海岸の環境整備
　潤いのある豊かな海岸環境を創出し、併せて海岸の利用の増進を図るため、54年度に引き続いて離岸堤、階段式護岸、遊歩道等の施設の整備、養浜、海岸背後地の植栽等を行う海岸環境事業を実施することとし、55年度は、国費27億6,560万円(事業費82億9,480万円)をもって神戸港海岸、宮崎海岸、　箱作海岸等全国92か所における事業の補助を行った。