8 農林水産業に係る水質汚濁防止対策
(1) 農業用水水質汚濁対策
農業用水の水質の動向をは握し、水質保全対策に資するため、農業被害発生地区のうち60地区について52年度以降、定点観測地点を設け、農業用水水質の常時監視を実施した。
また、農村地域における地域の広域的な水質管理計画を作成するための調査を実施した。
更に、緊急に被害防止対策を必要とする地区については、水源転換、用排水路の分離等を内容とする水質障害対策事業を引き続き実施した。(54年度新規8地区、継続54地区)。
(2) 水産関係公害防止対策
水銀、PCB等による魚介類の汚染状況及び沿岸水産資源開発区域の漁場環境について調査を行うとともに、海面の大規模な埋立てや大規模発電所の建設に伴う漁場等の喪失、大量排水が水産資源及び漁場環境に与える影響についての事前評価の手法を確立するための調査を行った。
また、公害による漁場被害の防止を図るため、全国に公害調査指導員を配置し、漁場の監視に当たらせるとともに、漁場環境要覧図の作成、映画、テレビ等による啓蒙宣伝、油防除資器材の配備等を行った。
更に、赤潮対策として、赤潮に関する情報交換事業及び赤潮発生の予察調査を行うとともに、漁場の富栄養化を防止するための各種技術開発試験、赤潮発生時における活魚避難施設の整備を行った。
(3) 被害救済対策
赤潮による被害救済対策として、養殖共済の赤潮特約に係る純掛金の一部について助成を行った。