前のページ 次のページ

第1章 環境の現状

 我が国においては、昭和35年に始まる1960年代の高度経済成長の過程で加速度的な環境汚染が進行した。しかし、公害の防止を求める強い社会的要請を受けて、1970年代に入り公害対策が急速に進展し、環境汚染はその深刻な状況を脱するとともに、経済が高度成長から安定成長へと移行する中で省資源・省エネルギーも進み、環境汚染は全般に改善傾向を示すこととなった。本章においては、最近における自然環境の現状を含め環境の現状を概観することとする。

前のページ 次のページ