3 野外レクリエーション施設・地区の整備等

(1)　国民休暇村
　国立・国定公園の優れた自然環境の中で健全なレクリエーションを楽しむ等自然との交流を求める国民の志向は今後ますます増大するものと予想されるため、国民休暇村の増設を進めるほか、既設の国民休暇村における施設の整備充実を図る。
(2)　長距離自然歩道
　長距離自然歩道については、九州自然歩道を年次整備計画に基づき整備するとともに、中国自然歩道についても52年のモデルコースの整備に引き続き本格的整備を進める。
(3)　国民休養地
　都道府県立自然公園等の自然環境が良好であり、かつ、交通の便のよい地域について引き続き国民休養地の指定を行うとともに、併せて既指定国民休養地の整備、充実を促進し、都市近郊における野外レクリエーション需要の増大に対応する。
(4)　国民保養温泉地
　温泉の公共的利用の推進するため、国民保養温泉地の指定を行うとともに温泉館、温泉プール、園地等の温泉利用施設の整備を図る。
(5)　少年自然の家
　53年度においては、公立少年自然の家について6か所の建設事業に対し補助金を交付する。
　国立少年自然の家については、53年度においては国立第4少年自然の家(仮称)が新たに事業を開始するとともに、年次計画に基づき、国立第5少年自然の家(仮称)以降の施設整備を推進する。
(6)　保健保安林、自然休養林等
　主として都市近郊における生活環境保全機能、保健休養機能の高い優れた森林を第3期保安林整備計画に基づき、保健保安林として計画的に指定するとともに、引き続き生活環境保安林整備事業を進めるほか、保健保安林の安全快適な利用の促進を図るため施設整備の実施につき、都道府県に助成する。
　自然休養林については、従来指定した91か所に加えて53年度において、新たに1か所を指定してその整備を行う。
　総合森林レクリエーション・エリアについては、53年度において引き続き、武尊地域及び八幡平地域について車道の新設等の整備事業を進める。
(7)　観光レクリエーション地区
　52年度に引き続き、群馬県武尊山地区、岡山県奥津地区、和歌山県煙樹海岸地区及び徳島県阿南海岸地区の整備を実施するとともに、新規2地区の整備に着手することとしている。
　このため、これらの地区の整備を実施する地方公共団体に対して2億4,700万円の補助金を予定している。