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第5節 

2 文化財の保護及び歴史的環境の保全

(1) 史跡、名勝、天然記念物の保護
 開発等による破壊から史跡等を守るため引き続き民有地である史跡等の公有化を促進する。このための費用として51年度においては国費4,676百万円(事業費5,845百万円)を見込んでいる。また、地方債、土地開発公社による先行取得の方法による史跡等の公有化の一層の推進を図る。
 なお、平城宮跡、飛鳥・藤原宮跡の保存整備を図るため、引き続き土地買上げ及び整備管理を行う。
(2) 古都における歴史的風土の保存
 古都における歴史的風土の保存を図るため、歴史的風土特別保存地区の指定の追加について検討する。なお、歴史的風土特別保存地区において建築物等の建築等許可を受けることができなかった土地所有者からの土地の買入れの申出に対処するため51年度においては国費800百万円(事業費1,000百万円)を見込んでいる。
 また、飛鳥地方の保存については、前年度に引き続き51年度において、国費516百万円(事業費602百万円)で環境の整備を図る。なお、国営飛鳥歴史公園については、石舞台地区、甘樫丘地区、祝戸地区に加え、新たに高松塚周辺地区の整備に着手する予定である。

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