1 化学物質の審査及び規制
48年第71回国会において「化学物質の審査及び製造等の規制に関する法律」が成立したが、この法律に基づいて難分解性等の性状を有し、かつ、人の健康を損なうおそれがある化学物質による環境の汚染を防止するため、新規の化学物質の製造又は輸入に際し、事前に化学物質がこれらの性状を有するかどうかを審査する制度を設けるとともにこれらの性状を有する化学物質の製造、輸入等について必要な規制を行うこととしている。
このため、49年度予算として環境庁においては60百万円を計上し、化学物質追跡調査等を行うこととしており、厚生省においては、54百万円を計上し、毒性に関する試験等を行うこととしており、通商産業省においては、197百万円を計上して、分解性及び蓄積性に関する試験等を行うこととしている。