前のページ 次のページ

第4節 

3 鳥獣に関する各種調査の実施

 鳥獣保護対策の円滑な実施を図るため、引き続き鳥獣生息状況調査等の調査、鳥類観測ステーションの整備拡充を図るとともに、とくに緊急を要する絶滅のおそれのある鳥類の実態調査等各種調査を実施し、これら鳥類の保護対策の推進を図る。
(1) 鳥類観測ステーションの整備および鳥類標識調査の実施
 鳥類標識調査の基地として鳥類観測ステーションを前年度に引き続き整備することとし、48年度においては、新たに富山県婦中町・福井県織田町等渡り鳥の主要な渡来地6カ所に整備する。
(2) 干潟鳥類保護対策
 干潟は渡り鳥等の主要な渡来地であり、とりわけシギ、チドリ類にとっては採餌場所として重要な場所である。48年度においても前年度に引き続き佐賀県有明海、宮城県鳥の海等の干潟10カ所について実態を調査する。
(3) 特定鳥類等保護対策
 生息環境の悪化等により絶滅の危険にさらされている鳥類や特有の生態系を有し環境の破壊されやすい島しょに生息する絶滅のおそれのある鳥類について、その実態調査を前年度に引き続き実施することとし、48年度は沖縄本島、八重山群島、伊豆諸島等の島しょについて調査を行なう。
(4) タンチョウ保護対策
 タンチョウの生息する北海道釧路湿原の実態を調査し、生態系を概括的に把握するとともに、各種の開発行為の湿原に及ぼしている影響について調査し、タンチヨウの保護対策をたてる。

前のページ 次のページ