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第2節 

3 自然公園の施設・東海自然歩道の整備

 近年、自然公園の利用者数の増加は著しく、各地で利用の混乱、植生の踏み荒しによる自然破壊現象等を現出するにいたっている。
 このような状況に対処して国立・国定公園の快適な利用を確保するため駐車場、園地(公衆便所等を含む。)、歩道、広場等の整備を強化する。
 さらに、「自然」について国民各層が科学的な理解を深めることが自然保護を推進するために必要なことであり、このために自然公園は自然の仕組やその精妙なバランスのこよない観察の場であるということから、自然教室・自然研究路等の自然解説施設や歩道等の施設を拡充整備する。
 また、良質な野外レクリエーション活動を助長するために山岳歩道・レクリエーション歩道(相当長距離のものを含む。)・避難小屋等の施設についても重点的に取り上げてその整備を図る。海中公園地区についても、ひきつづき施設の整備を図る。東海自然歩道については、46年度において全延長1376.4kmの約50%の歩道整備が完了し、48年度完成をめざして47年度においてもひきつづき整備を促進する。

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