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第8節 

7 建設省

 建設省においては、土木研究所において、公共用水域の水質汚濁防止と水資源の有効利用を目的として、下水道の整備ならびに処理技術に関する調査研究を行なうことにしている。とくに水質汚濁に係る環境基準の達成のために必要な高度処理の研究をパイロットプラント規模で実施することとしている。水質汚濁については、公共用水域の水質監視手法の確立と水質予報のシステム化の研究に重点をおいて行なうほか、水質汚濁予測の精度向上のための研究を合わせて行なう予定である。
 なお、昭和46年度における研究テーマは、建築研究所においては、?杭打ち振動公害の基準作成の研究 ?建築物の騒音防止設計 ?都市騒音防止に関する総合研究(建築形体及びその配置ならびに地形の利用による騒音制御の研究)および土木研究所においては、?テーパード・エアレーションの基礎的研究 ?再ばつきに関する研究 ?テーパード・エアレーションの実用化に関する調査 ?三次処理に関する調査 ?下水処理施設設計の合理化に関する調査 ?河川水質監視の確立に関する調査 ?交通公害に関する試験調査 ?杭打ち工事における振動騒音に関する研究 ?道路環境の基準作成に関する研究を、それぞれ予定している。
 また、水質監視の分析技術に関しては、省力化と精度向上のために、水質分析測定の自動化の研究開発を推進するとともに、研究補助金による積極的な助成措置を講ずることとしている。
 さらに、交通公害に関する試験調査として、従来、土木研究所の交通安全研究室で行なわれてきた道路交通騒音に関する研究のほか、新たに道路沿道による自動車排気ガス対策の研究を行なうものとし、46年度に交通環境研究室を新設することとしている。

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