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第2節 

7 建設省

 建設省においては、建築研究所および木工研究所において研究が進められている。
 前者では、建物の騒音防止、公害防止の観点からみた都市計画について、後者では、下水処理法、河川の水質汚濁および交通騒音について、それぞれ基礎的な研究が行なわれている。
 下水処理については、流域内のすべての汚濁物を下水処理場において一貫して処理することが河川の水質汚濁防止、ひいては水資源の有効利用のための最も合理的かつ経済的であることから、現在の処理システムで最も効果があがるように、また処理水質を向上させるために、下水処理施設の設計、維持管理および運転方法の改善の研究を行なっている。
 水質汚濁については、河川に流入する汚濁物質(主として有機性)の挙動と影響、汚濁負荷量の推定精度の向上および将来水質の予測方式の確立を図るための調査研究のほか、合理的、経済的な水質監視方法の開発等の河川の水質管理のための研究を行なっている。

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